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CMS×XML
XMLによるコンテンツ制作プロセスの改善

第2回:最新Flashコンテンツ対応CMS構築事例

著者:メタジトリー  丸山 則夫   2006/8/17
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Flashによる最新コンテンツの制作効率向上事例

   前回は5年ほど前のXMLを適用したマニュアル制作の事例を紹介しました。それは「XMLを適用して電子化したドキュメントの管理」というCMSの王道でしたが、今回は「Flashを用いてコンテンツを管理」するという最新のCMS構築事例を紹介します。

   一般的なCMSは画像や音声が混在したコンテンツ制作の生産性の向上を実現することができますが、まだまだ解決すべき課題が多くあります。さらなる生産性の向上をはかるためにも、表1の既存コンテンツに関する問題を解決する必要があると考えられます。

過度のコンテンツ量の重視
コンテンツの量の多さのみがコンテンツサービスの尺度となっていたが、量の多さによるメリットがあるわけではなかった。
無意味なアニメーション
アニメーションを多用しているケースが多く見受けられるが、実はそれが効果を生み出しているわけではない。
非効率的な生産性
デザイナーはFlash制作を常にゼロからはじめており、過去のコンテンツが再利用されていない。
デザイナー個人の技術に頼っている
見積りを算出できるような標準がなく、コンテンツ制作の見積りが立てられない。

表1:本事例の既存のコンテンツの問題点

   このような課題を解決するために、筆者たちは表2のことを実現することを検討しました。

生産性の向上
制作会社依存の現状から、誰が行っても均等な品質で適切な生産性が得られる。
制作環境の改革
クライアント/サーバシステムやWebシステムに関わらず、XMLの記述によって特別なツールを必要とせずにコンテンツを制作ができ、制作をした結果は即時に確認できる。
マルチメディアの促進
画像や音声や文字データの連携によって、効果的で豊かな表現力を確保できる。
再利用性
XML記述のオブジェクトを蓄積することにより、ライブラリをこととなる。
利用環境
Flashをエンジンとして、稼働環境(インターネット・イントラネット・CD-ROMなどといったスタンドアロンでの利用に関わらず)であればどこでも利用できる。

表2:本事例で実現すべき業務改善

マルチメディアコンテンツ管理の世界
図1:マルチメディアコンテンツ管理の世界
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社メタジトリー 丸山 則夫
著者プロフィール
株式会社メタジトリー  代表取締役社長
日本BPM協会  理事   丸山 則夫

経営と情報システム連携をコンセプトとして、システム再構築のコンサルティングビジネスを実施。
ビジネス・プロセスに着目したBPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)の活用が情報化社会の進歩に必要と捉え、市場定着とそのための組織化を推進中。


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第2回:最新Flashコンテンツ対応CMS構築事例
Flashによる最新コンテンツの制作効率向上事例
  文章・画像・音声の混在コンテンツを連携させる技術
  CMSの技術的遷移