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第3回:エンタープライズ向けプロジェクト管理ツールProjectKeeperとSugarCRM

著者:ケアブレインズ  内田 隆平   2007/8/22
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エンタープライズ向けのプロジェクト管理ソフトウェア

   最終回の今回は、エンタープライズ向けのプロジェクト管理ソフトウェアとして期待されるサイオステクノロジーのProjectKeeperと、アプリケーション統合型プロジェクト管理ソフトウェアの代表例としてSugarCRMを紹介します。

日本発のオープンソースソフトウェアProjectKeeper

   サイオステクノロジーが7月にβ版としてリリースしたProjectKeeperは主にJavaで開発されており、Apache License Version 2.0のもとで無償公開されています。ダウンロードは同社のホームページから可能です。

ProjectKeeperダウンロードページ
http://www.sios.com/product/ProjectKeeper/index.html

   β版ですので、まだすべての機能が揃っていないようですが、日本発のオープンソースソフトウェアとして取り上げてみたいと思います。

   動作環境ですが、ProjectKeeperはデータベースとしてDB2 Express-Cにのみ対応していますので、DB2 Express-Cを事前に用意する必要があります。またアプリケーションサーバも用意する必要があります。

   同社のサイトではWebSphere Application Server Community Editionのみに対応しているとアナウンスされていますが、筆者の環境ではApache Tomcat 5.5でも動作しました。なお、ProjectKeeperの正式版ではデータベースとしてPostgreSQLにも対応する予定とのことです。


ProjectKeeperのインストール

   ProjectKeeperのパッケージにはインストールガイドが付属していますので、それにしたがってインストールを進めます。

   まずデータベースの準備が必要ですので、DB2 Express-Cのコマンドラインツールなどを用いてProjectKeeper用のデータベースを作成し、サンプル用のデータをインポートします。

DB2のコマンドラインツールを使ってデータベースを用意
図1:DB2のコマンドラインツールを使ってデータベースを用意
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   データベースの準備ができたら、次にアプリケーションを展開します。筆者の環境ではApache Tomcatを用いたので、パッケージに添付しているsiosApp.warファイルをTomcatのフォルダに展開してTomcatを再起動することでインストールは完了しました。

   Webブラウザで下記のURLににアクセスし、図2のような画面が表示されることを確認します。

確認用WebサイトのURL
http://<サーバ名>:8080/siosApp/main

ProjectKeeperにアクセスするための初期画面
図2:ProjectKeeperにアクセスするための初期画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社ケアブレインズ 内田 隆平
著者プロフィール
株式会社ケアブレインズ  内田 隆平
取締役CTO
東京大学農学部卒業、早稲田大学ビジネススクール技術経営学修士(MBA in Technology Management)。米国SugarCRMコア開発メンバー、SugarCRM日本語化リーダーを兼務。54,000名のSugarCRMコミュニティではトップ10コントリビューターとして表彰される。


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