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SeleniumでWebアプリケーションテストを自動化
第4回:テストの作成と実施(SeleniumCore−HTML前編)
著者:
DTS 大田尾 一作
2007/7/19
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使用するファイルと構成
それではテストケースを作成していきます。まず基本となるHTMLでの記述方法です。HTMLでテストケースを記述する場合、以下のファイルを使用します。
テストケース
実行される1つのテスト。実際にWebブラウザを操作したり検証したりする内容を記述する。試験項目の小項目(1項目)に相当する。HTMLファイル。
TestSuite(テストスイート)
テストケースをまとめたもので、HTMLでテストケースを記述する場合のテスト実行単位となる。試験項目の中項目に相当。HTMLファイル
Index
TestSuiteをまとめた目次相当のもの。TestSuite毎にテストを起動するために使用するHTMLファイル。必須ではないがあった方が便利
表1:HTMLでテストケースを記述する場合に利用するファイル
HTMLでテストケースを記述する場合のテスト構成は下図のようになります。
図1:Seleniumのテスト構成(HTMLテストケース)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
プロジェクトの作成(SeleniumCore)
では実際にテストを実施するためのプロジェクトを作成していきます。ここではSeleniumCoreを使用する手順について説明します。
SeleniumCoreを使うには、テスト対象のアプリケーションがデプロイされているサーバにSeleniumCore本体とテストケースをデプロイする必要があります。本連載ではテスト対象のMyMeiboアプリケーションはローカルPCのTomcatにデプロイされていますから、SeleniumCoreとテストケースを1つのプロジェクトでまとめて「Selenium用のWebアプリケーション」としてTomcatにデプロイすることにします。
図2:Selenium用のアプリケーションをTomcatにデプロイする
SeleniumCoreの配置
SeleniumCore本体は、実際にはWebアプリケーションとしてデプロイする必要はなく、Webサーバのアクセス可能フォルダ(Apacheならドキュメントルート)にSeleniumCore本体を配置すれば使用することは可能です。
今回は「テスト対象のアプリケーションとテストケースを分離できる」「テストにおける独自処理(データベース初期化処理など)を実装可能」といった理由からSeleniumCoreとテストケースを1つのプロジェクト(Webアプリケーション)としてまとめました。
テスト対象のアプリケーションとテストケースを分離
テストケースにあわせてSeleniumCoreを拡張可能
テストにおける独自処理(データベース初期化処理など)を実装可能
表2:1つのWebアプリケーションとしてまとめる理由
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著者プロフィール
株式会社DTS 大田尾 一作
技術SE部在籍。業務内容は、Java/Web開発に役立つ技術の調査・推進。Selenium関連では、開発コミュニティにリファレンスガイド日本語訳を寄贈。ブログ(http://d.hatena.ne.jp/otao/)にてSelenium最新情報、Tips等も掲載。
INDEX
第4回:テストの作成と実施(SeleniumCore−HTML前編)
使用するファイルと構成
手順1.Eclipseを起動し、新規のTomcatプロジェクトを作成する
手順7.TestSuiteのHTMLファイルを作成する
動作確認