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Linux/OSSの導入実態と今後の展望

第3回:オープンソースデータベースの導入状況
著者:矢野経済研究所  入谷 光浩   2005/4/27
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オープンソースDBの品質満足度

   オープンソースDBを導入しているユーザに対し、使ったソフトウェアの品質満足度について質問を行った。評価基準は「大変満足」、「満足」、「普通」、「不満」、「大変不満」の5段階でたずねている。

   その結果、PostgreSQLユーザでは「大変満足」が2.2%、「満足」が56.5%となった。MySQLでは、「大変満足」はいないものの「満足」が70%となっている。両者に共通して言えることは「不満」や「大変不満」がほとんどいないということである。この結果から、実際に導入されているオープソースDBに対するユーザの評価はかなり高いということが読み取れる。
オープンソースDBの品質満足度
図5:オープンソースDBの品質満足度


   以上のような調査結果を見ると、オープンソースDBは徐々にユーザの中に浸透してきているということがわかる。実際に使っているユーザの評価も高く、商用ソフトウェアの代替を十分果たしているようである。現状ではLinuxと同じくWeb系システムや情報系システムなどでの導入が大半であるが、これから導入したいというユーザには基幹系システムへの導入意向も多く、今後のエンタープライズ領域での普及に対する期待も膨らんでくる。

   第1回から今回までは、アンケート調査結果を元にユーザにおけるOSSの導入実態について述べてきた。次回からは、OSSの中でも最も注目を集めているLinuxについてビジネスを行う側の視点から捉え、サーバやディストリビューションなどLinuxに関連する市場の動向と、各ベンダーのLinuxビジネス戦略について述べていく。

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書籍紹介
「企業情報システムにおけるLinux/オープンソースソフトウェアの導入実態と今後の展望 2005」

本記事は矢野経済研究所より発刊されている「企業情報システムにおけるLinux/オープンソースソフトウェアの導入実態と今後の展望 2005」から抜粋し、加筆、修正を行ったものです。上記調査資料には、さらに詳しいデータや分析結果が記載されています。調査資料のご購入は下記のリンクより行えます。

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http://www.yano.co.jp/mrnew/2005/01/C46112400.html

矢野経済研究所
著者プロフィール
株式会社矢野経済研究所  入谷 光浩
民間総合調査会社である矢野経済研究所のITリサーチ部門にて、サーバやミドルウェアを中心としたエンタープライズコンピューティングのリサーチを担当。近年はエンタープライズにおけるOSSの市場動向に着目しリサーチを行っている。


INDEX
第3回:オープンソースデータベースの導入状況
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オープンソースDBの品質満足度