TOPサーバ構築・運用> InfoFrame DB Monitor
データベース便利ツール
ツールを使って楽々データベース管理

PostgreSQLの保守を便利にするDB Maintenance&DB Monitor

著者:NECソフト  千葉 富久美   2007/7/27
前のページ  1  2  3   4  次のページ
InfoFrame DB Monitor

   InfoFrame DB Monitor(以下、DB Monitor)はPostgreSQLとMySQLを同じインターフェースで監視するツールです。Linuxに監視リポジトリサーバを置いてLinux、Windows上のPostgreSQL、MySQLの情報を収集し、Windowsの監視クライアントで状況監視を行います。設定により、メール通知が可能です。

DB Monitor全体図
図4:DB Monitor全体図
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


監視項目

   次の7つの観点から監視が可能です。これらの監視項目は監視コンソール上のアイコンにより一目で状況を確認できます。なお必要に応じて監視項目の設定を変更する必要があります。

状態 ハートビート通知
データベースサーバの再起動
テストクエリの応答時間
構成 統計情報コレクタの設定
ログ出力の設定
監査ログ出力の設定
スロークエリログ出力の設定
DDLクエリログ出力の設定
デバッグ設定
セキュリティ サーバプロセスの実行ユーザ
データベースディレクトリのアクセス権
データベースユーザのパスワード強度
不正アクセス検出
データベースサーバのアクセス権
パスワードの暗号化
ストレージ ディスクの空き領域
パフォーマンス ディスクI/O負荷
物理メモリの空き領域
CPU使用率
ネットワーク負荷
スロークエリ発生
同時接続セッション数
バッファヒット率
ロールバックの発生
デッドロックの発生
WALログ巡回の発生
ログ エラー発生
致命的なエラー発生
DDLクエリ発生
レプリケーション(MySQLのみ) スレーブI/Oスレッドの状態
スレーブSQLスレッドの状態

表2:監視項目の設定

監視コンソール
図5:監視コンソール
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

※注1: DB MonitorはPostgreSQLとMySQLのみを監視対象としています。そのため商用データベースを含めた監視は、統合運用監視ツールWebSAM Application Navigatorを利用します。



監視設定

   監視項目や対象・内容の設定、通知方法の指定を行います。監視対象の運用状況が時間帯によって大きく異なるなど、場合に応じて2種類の監視設定を行う機能があります。

システム固有の運用にあわせた監視ポリシー設定
図6:システム固有の運用にあわせた監視ポリシー設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


自動通知

   監視ルールの障害判定によりアラートが発生すると、監視コンソールのオペレータ以外の管理者など、監視コンソールを注視していないユーザに対してSMTPメール、弊社の運用管理製品ESMPROへのSNMPトラップ送信によって通知を行うことができます。


収集データの利用

   監視結果を判断するために収集され監視リポジトリに蓄積されたデータを、監視コンソールでグラフやリストの形式で表示したり、CSVなどの形式で保存できます。

   定期的/単発に運用レポートを作成し、Webブラウザを用いて表示を行うことも可能です。

蓄積データ参照
図7:蓄積データ参照
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

運用レポート作成
図8:運用レポート作成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

前のページ  1  2  3   4  次のページ


NECソフト株式会社 千葉 富久美
著者プロフィール
NECソフト株式会社  千葉 富久美
PFシステム事業部所属
メインフレームのデータベース開発・保守・技術支援、PostgreSQLの技術支援・保守サポートを担当してきました。2007年度から、NECのデータベース関連製品全般のプリセールスを行っています。


INDEX
PostgreSQLの保守を便利にするDB Maintenance&DB Monitor
  オープンソースデータベースを便利にするツールを活用する
  データ診断機能
InfoFrame DB Monitor
  ナレッジ機能