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Ruby on Railsからも、PHPからも簡単にアクセス
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とても便利でWeb 2.0型のサービスでぜひとも利用したいpureXMLの機能ですが、開発に関する部分はどうでしょうか?
もちろん問題ありません。データベースへのアクセスに関する部分は、これまでと同様です。ただし、各ドライバでXMLに関する拡張がなされています。ここでは、Ruby on RailsとPHPに関して紹介しましょう。
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Ruby on Rails(DB2 on Rails)
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日本でも非常に注目が集まっているRuby on Railsですが、IBMからもこれまでDB2 on Railsというプロジェクト名でalphaWorksのWebサイトにスターターキットが公開されていました。
このパッケージは「Ruby on Rails + Rails Adapter/Driver + DB2」という組み合わせを1つのインストーラにまとめたオールインワンのパッケージでした。現在では「Rails Adapter/Driver for IBM Databases」としてRubyForgeのサイトで公開されており、GEMを使ってインストールができるようになっています。これから環境を構築される方は通常通りにRuby on Rails、DB2の環境をセットアップし、gemコマンドを使ってアダプタ/ドライバを導入するだけという、簡単なセットアップ方法になっています。もちろんpureXMLに対応していますので、XMLデータも問題なく扱うことができます。
DB2 on Railsに関しては「Unofficial DB2 BLOG」というブログで非常に詳しく取り上げられていますので、ぜひ参考にしてください。
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PHP
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昨今のWebサービスで忘れてはいけないのはやはりPHPです。IBMもPHPに関しては非常に力を入れていて、PHPのエンジンを開発しているZend Technologyと強力なパートナーシップを結んでいます。これにより、PHPコミュニティでのDB2の利用が加速しており、エンタープライズの領域でも「PHP+DB2」の利用が進んでいます。
この協業の成果として、エンタープライズ向け統合PHPソリューション「Zend Core for IBM v2.0.1」を公開しています。このパッケージはエンタープライズ向けのPHPパッケージで、無償のDB2 Express-Cも付属したものも用意されています。これ1つでエンタープライズ向けの「PHP+DB2」環境が構築できるようになっています。
DB2用のドライバ単体としてもPHP拡張モジュールを提供するPECLのサイトで公開されています。最新のPDOに対応したものもあります。
また、pureXMLをPHPで扱うためのサンプルアプリケーションもIBMのWebサイトからダウンロードして試すことが可能です。ぜひダウンロードしてpureXMLの柔軟性と手軽さに触れてみてください。
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最後に
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第3回はDB2 9の一番大きな特徴であるpureXMLについて紹介しました。Web 2.0が現実のものとなり、日本でも着々と広がりを見せてインターネット上を流れるデータの多くがXMLとなってきているのも事実です。
このような中でデータベースに関しては、XML対応に関して取り残されている感がありました。しかし、DB2 9のpureXMLがデータベースの分野で、これまでのRDBMSからXMLデータベースへとパラダイムシフトを加速させます。
皆さんもぜひ、この新しいpureXMLに触れていただき、XMLデータをXMLデータベースに格納することの恩恵を大いに受けてください。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 中林 紀彦
データサービス・テクニカル・セールス/XMLイノベーション・センター
XMLイノベーション・センターを通して、XMLデータベースを扱うビジネス・パートナー様の提案や構築をバックエンドでサポートする。また、自らもWeb 2.0サービスを行うお客様に対して、XMLデータベースの素晴らしさを説く日々を送る。
XMLイノベーション・センター http://www.ibm.com/jp.software/data/xic/
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