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意思決定の迅速化!見える化・見せる化ソリューション
第4回:必要な人材はどこにいる?企業のコンピテンス管理と人材の検索
著者:
日本アイ・ビー・エム 藤 泉也
2007/2/6
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人材探しに必要な情報
人材探しにあたって必要になる情報は、形式知と暗黙知にわけることができる。
形式知とは「知識」と呼ばれるものの中で、言語や文章、数式、図表などによって表現することが可能な客観的な「知」のことである。これに対し、暗黙知は勘や直観、経験に基づくノウハウのことで、言語・数式・図表で表現できない主観的な「知」である。ナレッジマネジメントシステムでは暗黙知をいかに形式知に変換していくか、が議論されることが多い。
人材を探すにあたって必要になる情報の具体的な一例を表1にあげる。
有形の知識(形式知)
職務経歴(会社、地域、タイトル、主要業務)
業務経歴(時期、期間、対象業務・プロジェクト、役割、評価)
社内外に蓄積された発表文書や論文、その時期
希望職種、キャリアパス、上長との面談履歴
過去の稼働率、営業成績、顧客満足度など個人が達成したパフォーマンスの推移、集計
人事管理システムの従業員情報
顧客応対履歴、コールメモ
無形の知識(暗黙知)
同僚や上長の風評、チームワークスキル
トラブル収拾能力と実績
コミュニケーションスキル
顧客や次工程に対するホスピタリティ、サービス志向
表1:企業に属する「ヒト」の活動を表す情報群
表1を見ると、コンピテンスやスキルを表現するデータは有形・無形を問わず、今回のEMIソリューションが可視化を目指す典型的な非構造化データの集合である。日々変化していく1人の人間の活動や評価を網羅する情報を、定型化されたデータベースに集約し、継続的な再利用を目指すのは現実的ではない。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 藤 泉也
1999年、日本アイ・ビー・エムに入社。損害保険会社のシステムインテグレーション、ERPソリューションのセールス・テクニカルサポート担当を経て、2005年からビジネスインテリジェンス、情報共有基盤に関するソリューション提案と技術支援を推進している。活動を通じて企業内情報の「メタボリック症候群」が確実に進行していることを実感。経営イノベーション グローバルISVソリューションズ所属。
INDEX
第3回:品質管理は製造業のアキレス腱!情報活用で迅速化・効率化を目指す
企業の組織作り、人材探しに必要な判断材料とは
人材探しに必要な情報
有能なスタッフの足跡を追う