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調査レポート
> ベンダ別出荷動向
ミドルウェア市場動向と今後の展望
第1回:ライセンスからサービスビジネスへ移行するRDBMS市場
著者:
矢野経済研究所 入谷 光浩
2006/7/11
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ベンダ別出荷動向
最後に2005年におけるRDBMSのライセンス売上高のベンダ別シェアについて解説していこう(図5)。
図5:RDBMSライセンス売上高ベンダ別シェア(2005年)
2005年のライセンス売上高のシェアでは、Oracleが44.6%で2004年に引き続き首位を堅持した。2004年から1.5ポイントシェアは減少したものの、大規模な通信キャリア系の案件が戻りつつあり、今後は回復が見込まれる。またLinux向けの出荷も非常に伸びているおり、今後のシェア比率に影響を与えるだろう。
2位は21.2%でMicrosoftだ。2004年から1.7ポイントシェアを伸ばしており、着実にシェアを伸ばしている。これはWindowsを搭載したIAサーバの出荷の好調にともない、SQL Serverの出荷も伸びているからである。
またWindowsの信頼性が向上し大規模システムでも使われるようになってきたことで、SQL Serverもビックアカウントで導入されるケースが増えていることもあげられる。中小企業では業務パッケージにSQL Serverを組み込んだ形で導入が進んでおり、企業規模によらず売上を伸ばしている。
3位は15.1%でIBM、4位、5位には富士通と日立製作所が続く。この3社は自社メインフレームユーザからのマイグレーション案件に適用されるケースが増えており、着実にシェアを維持している。
次回は
今回はRDBMSについて解説した。ユーザ企業のIT投資が上向いてきたこともあり、RDBMSの市場も復調している。またベンダのビジネスが「ライセンスビジネス」から「サポートビジネス」に移行しており、今後サポートが大きな比率を占めるであろう。
さて次回はアプリケーションサーバについて、市場動向から今後の流れを考察していく。
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著者プロフィール
株式会社矢野経済研究所 入谷 光浩
民間総合調査会社である矢野経済研究所のITリサーチ部門にて、サーバやミドルウェアを中心としたエンタープライズコンピューティングのリサーチを担当。近年はエンタープライズにおけるOSSの市場動向に着目しリサーチを行っている。
INDEX
第1回:ライセンスからサービスビジネスへ移行するRDBMS市場
ミドルウェアの市場動向調査の内容
サポートビジネスに移行しているRDBMS
Windowsの比率高まる
ベンダ別出荷動向