図3はRDBMSの稼働OS別ライセンス売上高の推移を示したものである。
図3:RDBMSの稼動OS別ライセンス売上高の推移
RDBMSの稼動OS別ライセンス売上高の2004年をみるとUNIXが対前年比1.1%減の356億1,000万円、Windowsが11.8%増の303億8,000万円、Linuxが25.1%増の46億9,000万円となった。
2005年のUNIXのシェアは例年通り縮小を続けており、対前年比0.9%減の352億8,000万円で、反対にWindowsとLinuxは拡大を続けている。Windowsは対前年比11.8%増の339億5,000万円、Linuxは対前年比24.3%増の58億3,000万円である。
今後の稼動OS別市場規模の予測としては、UNIXの2003から2008年のCAGRが-2.5%と市場は縮小してく傾向にある。一方でWindowsはCAGR(2003〜2008)が11.3%と拡大を続け、LinuxはCAGR(2003〜2008)が22.4%と大幅な成長を続けていくと予測している。
次にOS別の比率を見てみよう(図4)。
図4:RDBMSライセンス売上高の稼動OS別比率の推移
UNIX市場は2002年に通信系を中心とした大型案件の減少や、Oracle、IBMなどが低価格製品を投入して大幅な落ち込みがあって以降、2003年、2004年と縮小を続け、2005年には47%になっている。
IAサーバの高性能化やLinuxの急成長により、企業ではUNIXサーバからWindowsやLinuxを搭載したIAサーバへのリプレースが加速しており、今後もUNIX向けのRDBMSは縮小を続けていくことになるだろう。
反対にUNIXのシェアを奪う形でWindowsとLinux向けの市場が拡大しており、稼動OSの比率は2006年にWindowsがUNIXを逆転すると予測している。またLinuxは毎年20%以上の成長を続けていくことが予測され、2007年には10%のシェアを獲得すると考えられる。まだシェア自体は低いが、成長率を考えればLinuxに勢いがあり今後も目が離せない。
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