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SQL Server 2005で実現するクラスタリング
第2回:Virtual Serverでクラスタリング環境を構築
著者:
イー・キャッシュ 小関 茂徳
2006/7/7
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バーチャルマシンの作成とActive Directoryドメインの構築
それでは、Virtual Server 2005を利用して実際の環境を構築します。環境は図1のようなイメージです。
図1:Virtual Server 2005での構築環境イメージ
バーチャルマシンの構築手順
まずは、PC(サーバ)にVirtual Server 2005をインストールします。その時のセットアップの種類は「完全」を選択します。
インストールが終わったら「Virtual Server 管理Webサイト」を起動して、サーバのプロパティメニューから、表3の通りに設定を行います。
VMRサーバ
規定の解像度
アイドル名接続の切断
有効
実際のPCの解像度に設定
有効
表3:Virtual Server 2005の設定
次に、バーチャルマシンを作成します。バーチャルマシンのOSや設定は以下の表4の通りです。
バーチャルマシン名
DC(ドメイン
コントローラ)
MSCS-SV1
(稼動系)
MSCS-SV2
(待機系)
メモリ
256MB
256MB
256MB
HDD
10GB
10GB
10GB
バーチャルネット
ワークアダプタ
外部ネットワーク
外部ネットワーク
外部ネットワーク
IPアドレス
192.168.1.1
192.168.1.2
192.168.1.3
サブネットマスク
255.255.255.0
255.255.255.0
255.255.255.0
デフォルト
ゲートウェイ
-
-
-
DNS設定
127.0.0.1
192.168.1.1
192.168.1.1
表4:各バーチャルマシンの設定
Active Directoryドメインコントローラの構築手順
バーチャルマシンの構築が終わったら、Active Directoryドメイン環境を構築します。
まずはバーチャルマシンにOSをインストールする必要があるので、「DC」から順に起動して、通常の手順どおりにWindows 2003 Serverをインストールします。
すべてのサーバでOSのインストールが終了したら、バーチャルサーバ「DC」上で、「ファイル名を指定して実行」から「dcpromo.exe」を実行します。すると「Active Directoryのインストール ウィザード」が起動し、「新しいドメインのドメインコントローラ」を選択し、ドメインコントローラをインストールします(図2)。
図2:ドメインコントローラのインストール(ドメインコントローラの種類)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
そのほかの各種ドメインコントローラの設定は表5のようにします。復元モードパスワードについては任意のパスワードを入力してください。また、Active DirectoryドメインではDNSサーバが必須ですので、インストールがされていない場合はウィザードの指示にそのまま従って進めてください。
新しいドメインの作成
新しいフォレストのドメイン
新しいドメインの完全なDNS名
test.local
NetBIOS名
TEST
DNS登録診断
DNSサーバをインストールして構成する
アクセス許可
Windows 2000以前のサーバOSと互換性のあるアクセス許可
表5:Active Directoryドメインコントローラの設定
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著者プロフィール
イー・キャッシュ株式会社 小関 茂徳
ビジネス支援事業部 ビジネスアドミニストレーター
イーキャッシュにて事業化計画から製品化計画、販売戦略までのビジネスデザインを中心として展開している事業に携わっている。2006年度からはRFID関連事業でつちかったプラットフォーム製品の開発技術を活かして、モバイルプラットフォーム分野における仮想マシンの開発や半導体開発とともに新規事業開発提案を推進している。
INDEX
第2回:Virtual Serverでクラスタリング環境を構築
バーチャルマシンでフェイルオーバークラスタリング
バーチャルマシンの作成とActive Directoryドメインの構築
Active Directoryメンバサーバの追加手順