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プロジェクト管理
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踊るエンジニア 〜システム開発現場の風景
第5回:彼女の悲鳴は聞こえない
著者:
ビーブレイクシステムズ 鹿取 裕樹
2005/6/23
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>はじめに
「もううんざり…」
2004年12月、某電気メーカ(A社)の本社ビルの一室で女性社員がつぶやいていました。
彼女はA社の情報システム部に所属し、社内システムの運用・保守を担当しています。その中でも主に担当しているのが、5月から稼動しはじめたグループウェアです。9月からの4ヶ月間は稼動後に各部署からあがった要望をシステムに反映させる作業を行っていました。
つぶやきの原因は計画性のないシステムによるものでした。
システムの概要
今回開発したシステムは、リッチクライアントを駆使したグループウェアです。開発するにあたってのユーザの要望は表1のようなものでした。
設計書などのドキュメントをグループ内で共有したい
ドキュメントのバージョン管理をしたい
イントラネットとシームレスに使用したい
ドキュメントの承認をワークフローで管理したい
表1:求められた機能
システム構成
システムの構図は図1の通りで、特徴的なのはGUIにFlash MXを使用していることです。また、アプリケーションサーバにはオープンソースであるSeasarを使い、イントラネットと今回開発するシステムをシングルサインオンにするため、OpenLDAPを使っています。
図1:システム構図
スケジュール
スケジュールは全体で4ヶ月で、筆者は設計フェーズから参画することになりました。
図2:スケジュール
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 鹿取 裕樹
オープン系ITコンサルタント。SAPジャパン社にて、ERP導入コンサルティングを行い、そのユーザ企業の現場でJava及びオープンソースの躍動を感じ、それらに興味を持つ。その後、会社を設立。オープンソース及びJavaを用いたシステム提案活動を行い現在に至る。専門分野はSAP R/3と連携するWEBシステムのコンサルティング。
INDEX
第5回:彼女の悲鳴は聞こえない
はじめに
プロジェクト体制
GUIへのこだわり