シマンテックと日本ネットワーク・アプライアンス、電子メールアーカイビングソリューションでパートナーシップを強調
シマンテック情報漏洩対策Enterprise Vault
2007/3/12 19:35
ビジネスにおける電子メールの重要性の高まりを受けて
シマンテックと日本ネットワーク・アプライアンスは3月9日、「IT統制を見据えた電子メールアーカイビングソリューション」と題し、両社のソリューションについて共同の記者説明会を行った。
米国においてすでに両社は協業体制を築いており、国内でも同様のパートナーシップを確保していくと発表した。具体的には、両社共同のチームでユーザからの問い合わせに対応するほか、サポート要員のクロストレーニングを通じて迅速なトラブル解決を目指すという。なお、米国で行われている共同ソリューションの導入サービスについては、国内では直販をしていないため行われないとのことだ。
説明会では、両社がパートナーシップの下でソリューションを提供している「Enterprise Vault」についてコンセプトや相互の役割などについて語られた。
まずシマンテック リージョナルプロダクトマーケティングマネージャーの堀江 徹氏がEnterprise Vaultとネットワーク・アプライアンスのストレージを組み合わせたソリューションの概要について述べた。
シマンテック リージョナルプロダクトマーケティングマネージャー 堀江 徹氏
堀江氏は「基盤インフラとしてメールシステムの重要性が増した現在、パフォーマンス面はもちろん情報漏洩や改竄への対策、電子メールアーカイブ/管理の必要性も高まっています。Enterprise Vaultとネットワーク・アプライアンスのストレージを組み合わせることで、多層型のストレージとメール容量管理を実現し、情報の検索性の提供、監査の実施、改竄や削除の防止といった環境を構築することができます」と両社の技術を活用するメリットを強調した。
続いて日本ネットワーク・アプライアンス マーケティング本部 プロダクトマーケティング担当シニアマネージャの阿部 恵史氏がシマンテックとのパートナーシップについて語った。
日本ネットワーク・アプライアンス マーケティング本部
プロダクトマーケティング担当シニアマネージャ 阿部 恵史氏
阿部氏は両社共同によるテストや開発協力によって、Enterprise VaultがWORMストレージへ対応したり、ソリューションの統合や協調した開発計画の推進などの実績をあげているとし、さらに両社の製品を組み合わせることで効率化やコスト削減、管理性の向上、法務・法令順守面でのメリットが得られると述べた。
最後にシマンテック 技術本部 プロダクトSE部 プリンシパルシステムエンジニアの京増 恵太郎氏によって、Enterprise Vaultと日本ネットワーク・アプライアンスのストレージを組み合わせた場合のデモンストレーションが行われた。
今後も両社は電子メールアーカイビングソリューションにおいて開発だけでなく、セミナーの共同開催などを通じてパートナーシップを最大限に活用すると語り、両社のソリューションの組み合わせによるメリットを強調した。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)