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徹底比較!! Oracle & PostgreSQL
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第8回:PostgreSQLの適用範囲を考える 〜 ベンチマークテスト

著者:ミラクル・リナックス  高橋 強   2005/8/12
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VACUUM実行の有無によるパフォーマンスの影響

   前回はデータ更新および削除に関するパフォーマンスを測定しました。今回はパフォーマンス測定の最後として、PostgreSQLのVACUUM実行の有無による影響を測定します。

   また前回も説明しましたが、ベンチマーク結果の数値のみを見て優劣を判断しないよう注意してください。限られた環境下でのテスト結果の1つに過ぎず、総合的なテストは本来の環境で自ら確認していただきたいと思います。


テスト環境

   小規模サーバ向けのPCにMiracle Linux V3.0(IA32版)をインストールし、OracleとPostgreSQLをインストールします。スペックはPentium 4 3.2GHzの1CPU、2GB Memory、SATAハードディスク2つという環境です。OSがインストールされているディスクに実行モジュールを置いたまま、データベースを構成するファイルのみを別ディスクに配置しました。

   メモリ上のバッファサイズなどはPostgreSQL、Oracleで共通になるよう調整しました(表1)。

Oracle PostgreSQL 設定サイズ
db_cache_size shared_buffers 200MByte
sort_area_size sort_mem 64K

表1:OracleとPostgreSQLの設定


   他は基本的にデフォルト設定のまま使用しています。また、使用した表(テーブル)の定義は、下記を基本としています。

create table 社員表 (
社員番号number(12) not null, (主キーとする場合もあり)
補足情報number(12) not null,
氏名varchar2(16),
役職varchar2(20),
給与number(8),
部門番号number(3),
その他varchar(80));
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ミラクル・リナックス
著者プロフィール
ミラクル・リナックス株式会社  高橋 強
1993年某SIベンダへ入社後、Oracle、DB関連のコンサルティング、チューニング、社内案件の技術支援などを10年ほど担当。2004年ミラクル・リナックス株式会社へ入社。


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