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第2回:OpenLDAPでLDAP Syncレプリケーション!

著者:セシオス  関口 薫   2007/6/25
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CentOS 5+OpenLDAPでLDAPサーバの冗長化環境を構築

   今回はCentOS 5にOpenLDAPをインストールし、「第1回:認証の一元化を進めるOpenLDAPの今」で解説したLDAP Syncレプリケーションを使用して、LDAPサーバの冗長化環境を構築する方法について説明します。

   なお今回のインストールでは、RPMパッケージではなくソースコードから導入を行います。

インストール前の準備

   OpenLDAPをインストールする際には、OpenLDAP本体とは別に、表1に記したパッケージが必要です。

パッケージ名 説明
db4 Berkeley DB 4.3のライブラリ
db4-devel Berkeley DB 4.3の開発用パッケージ
openssl OpenSSLのライブラリ
openssl-devel OpenSSLの開発用パッケージ
cyrus-sasl Cyrus SASLのライブラリ
cyrus-sasl-devel Cyrus SASLの開発用パッケージ

表1:OpenLDAPの動作に必要なパッケージ

   以下のコマンドを実行して、これらのパッケージがインストールされていることを確認します。

# rpm -qa | grep db4
# rpm -qa | grep openssl
# rpm -qa | grep cyrus-sasl

   インストールされていないパッケージがある場合は、次のコマンドを実行してインストールしておきます。

# yum install <パッケージ名>


OpenLDAPのインストール

   OpenLDAPのオフィシャルサイトから、最新のソースコードをダウンロードします。今回は、本稿の執筆時点で最新の安定バージョン「2.3.35」を使用します。

OpenLDAPオフィシャルサイトのダウンロードページ
http://www.openldap.org/software/download/

   ソースコードをダウンロードした後で以下のようにコマンドを実行し、ソースコードの展開とコンパイル、インストールを行います。

# tar zxvf openldap-2.3.35.tgz
# cd openldap-2.3.35
# ./configure
# make depend
# make
# make test
# make install

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株式会社セシオス 関口 薫
著者プロフィール
株式会社セシオス  関口 薫
2000年早稲田大学理工学部を卒業後、大手システムインテグレータに入社。オープンソースソフトウェアを活用したシステム開発に従事し、その中で2002年頃OpenLDAPと出会う。現在は、OpenLDAPなどのオープンソースソフトウェアを組み合わせた認証ソリューションの開発・提供に従事している。


INDEX
第2回:OpenLDAPでLDAP Syncレプリケーション!
CentOS 5+OpenLDAPでLDAPサーバの冗長化環境を構築
  OpenLDAP、BDBバックエンドの設定
  レプリケーション
  設定と正常動作の確認