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シンクライアント徹底入門
第3回:徹底比較!!シンクライアント
著者:
サン・マイクロシステムズ 寺澤 慎祐
2006/10/19
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シンクライアントシステムの実現方式
個人情報保護法の全面施行、Winnyなどによる情報漏洩問題などによって、多くのベンダーがシンクライアントシステムあるいはシンクライアント端末を開発・販売しています。本連載の第3回では、様々なベンダーから販売されているシンクライアントシステムやシンクライアント端末について比較していきましょう。
「
第1回:シンクライアントとは何か
」のシンクライアントシステムの定義から、シンクライアントシステムには以下の4形態があります。
画像転送方式(センター型)
画像転送方式(ブレードPC型)
画像転送方式(仮想PC型)
ピアツーピア方式
表1:シンクライアントシステムの種類
また、定義からははずれるのですが、シンクライアントシステムに似ているものにつていても簡単に触れてみます(表2)。
ネットワークブート方式
ケーブル方式
表2:シンクライアントシステムに似ているシステム
1. 画像転送方式(センター型)
市場にあるシンクライアントシステムでは画像転送方式が一般的です。画像転送方式は、クライアント側に必要最低限なソフトウェアを搭載し、サーバ側でアプリケーションの実行やデータの保存が行われ、その実行画面イメージをシンクライアントに送る方式です。サーバとクライアント間の通信は、画面情報とキーボードやマウスの入出力情報のみです。
最低限必要なソフトウェア(クライアントソフトウェア)としては、ICAクライアント(シトリックス社)やRDPクライアント(マイクロソフト社)、AIPクライアントやSun Ray端末に搭載されているファームウェア(共にサン・マイクロシステムズ社)が代表的です。
サーバ側のソフトウェアとして代表的なものとして、Windows Server Terminal Service単体、Windows Server Terminal ServiceとCitrix Presentation Serverの組み合わせ、Sun Ray Softwareがあります(図1)。
図1:画像転送方式(センター型)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
サン・マイクロシステムズ 寺澤 慎祐
1990年から、RDBMS、オブジェクト指向言語・開発・DB、デスクトップUNIX、シンクライアントなどの販売・マーケティングに従事し、2000年からEコマースアプリケーションの開発・マーケティング、Javaフレームワーク、コンポーネント再利用、開発方法論などを展開し、2004年にサン・マイクロシステムズへ入社。現在は政府官公庁の市場開発、セキュリティプロジェクト、ユーティリティコンピューティングプロジェクトなどに従事している。
INDEX
第3回:徹底比較!!シンクライアント
シンクライアントシステムの実現方式
センター型の利点
2. 画像転送方式(ブレードPC型)
4. ピアツーピア方式