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徹底攻略Java 2プログラマ問題集 Platform 1.4対応
徹底攻略Java 2プログラマ問題集 Platform 1.4対応

第14回:コレクション・フレームワーク
著者:八木裕乃/明壁敦子
監修者:須澤秀人  編者:ソキウス・ジャパン   2005/9/8
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答: C、D

   代表的なコレクションインタフェースであるSetListMapの特徴は以下の表のとおりです。

Set、List、Mapの特徴
  Set List Map
特徴 重複要素のないコレクションで、null要素も最大1つのみ 順序付けられたコレクションで、整数値のインデックス(リスト内の位置)によって要素にアクセスする キーと値を関連付けて保持し、一意なキーにより要素を検索する
順序付け なし あり なし
重複要素 許さない 許す 許す(キーは重複を許さない)
代表的な
実装クラス
HashSetなど ArrayList、Vectorなど HashMap、Hashtableなど
   問題文の「キー値と要素を関連付けて管理する」のはMapインタフェースの特徴であり、Mapインタフェースを実装するのは、XXXMapクラスになります。したがって、CのHashMapとDのSortedMapが正解です。


第2問の解答: D

   java.util.Hashtableクラスの宣言は以下のとおりです。

public class Hashtable extends Dictionary
    implements Map, Cloneable, Serializable
   上記のとおり、Mapインタフェースを実装しています。したがって、Dが正解です。

   Mapインタフェースは、キーと値をペアにして管理し、キーを指定して値を検索する機能を持ちます。キーは重複を許しません。


第3問の解答: A、F

   java.util.ArrayListはListインタフェースを実装しているので、その要素は順序付けられています。設問のプログラムの11行目でインスタンス化したArrayListオブジェクトalに対して、12〜15行目で要素を追加しています。追加した順に0から始まる整数値(インデックス)で管理されます。アルファベット順に追加しているので、そのままの順番で取り出す方法を検討します。

   ArrayListの要素を取り出すには、以下の二通りの方法があります。

  • ArrayListのgetメソッドを利用して、インデックスから取り出す方法
  • ArrrayListからIteratorを取得し、それを利用して取り出す方法
   選択肢Aはインデックスを利用して、0からArrayListに存在する「要素数-1」までをgetメソッドを利用して取り出しています。要素数はsizeメソッドで取得しています。

   選択肢Bのように、al[i]という形でArrayListから要素を取り出すことはできません。また、選択肢Cは、設問のプログラムの16行目で取り出したIteratorオブジェクトiterにはsizeメソッドは存在しません。

   Iteratorを利用した取り出し方は選択肢Fになります。iter.hasNext()メソッドは次の要素がある場合trueを返し、iter.next()で次の要素を返します。つまり、次の要素がある間、次の要素を返すことで、ArrayList内のすべての要素を順番に取得できます。

   選択肢DやEでは、al.hasNext()としており、ArrayListにはhasNextメソッドは存在しません。

   したがって、AFが正解です。

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発売日:2004.12.17発売
販売価格:3,360円(税込)

著者プロフィール
八木 裕乃
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。現在は、Java、UMLを利用したオブジェクト指向系の開発講座のコース開発からインストラクションまでを担当。Javaとはα版からの付き合いでそろそろ10年来となる!?取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Foundamental、MCSD、オラクルマスターなど著書:「マイクロソフト認定技術資格試験 MCP/MCSE必須用語辞典」(アスキー)



著者プロフィール
明壁 敦子
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、オブジェクト指向、Webアプリケーション開発などの教材作成および講義を担当。Sun認定Javaインストラクタとしては、自らがJavaの習得に苦労した経験から、初心者でも解りやすい講座を心がけている。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど



監修者プロフィール
須澤 秀人
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、ASP.NET、C、C++などの教材作成および講義を担当。「よく食べよく寝る」が座右の銘。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど著書:「dBASE?PLUSパーフェクトマスター入門編」(秀和システム)、「基本情報技術者 午後 Java スーパー攻略」(秀和システム・共著)など



編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


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第14回:コレクション・フレームワーク
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