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解答
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1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
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第1問の解答: A
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java.lang.Mathクラスには数値処理をするためのさまざまなメソッドが用意されています。各選択肢に関する説明は以下のとおりです。
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A. |
floorメソッドは、引数に指定したdouble型の値以下の最大の整数を、double型で返すメソッドです。つまり、小数部の切り捨てを行います。たとえば、Math.floor(2.35)は、2.0となります。 |
B. |
ceilメソッドは、引数に指定したdouble型の値以上の最小の整数を、double型で返すメソッドです。つまり、小数部の切り上げを行います。たとえば、Math.ceil(2.35)は、3.0となります。 |
C. |
roundメソッドは、引数に指定した値に最も近い整数を返すメソッドです。引数にfloat型の値を指定した場合はint型を返し、double型の値を指定した場合はlong型で返します。たとえば、Math.round(2.45)は2に、Math.round(2.50)は3になります。 roundは厳密にいうと四捨五入とは少し違います。(long)Math.floor(a + 0.5d)のように引数の値に2分の1を加えてfloorメソッドで取り、キャストして整数に丸められます。 |
D. |
randomメソッドは引数は取らず、0.0以上1.0より小さい値の乱数を返すメソッドです。 |
E. |
absメソッドは、引数に指定した値の絶対値を返すメソッドです。引数にはint型、long型、float型、double型を取ることができ、結果も同じ型になります。 |
F. |
maxメソッドは2つの引数が必要なメソッドで、引数の値を比較して大きいほうの値を返すメソッドです。 |
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したがって、Aが正解です。なお、floorメソッドの戻り値はdouble型であるため、int型にキャストしています。
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第2問の解答: B、D
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java.lang.Mathクラスの宣言は以下のとおりです。
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public final class Math extends Object
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Mathクラスはfinalクラスなので、拡張することはできません(A)。abstractクラスではありませんが、コンストラクタが公開されていない(publicではない)のでインスタンスを作成することはできません(C)。しかし、すべてのフィールド、メソッドはstaticで宣言されているため(B)、インスタンスを作成しなくても利用することができます。
minメソッドは、2つの引数を取り、小さいほうの値を返すメソッドです。引数の型は、int、long、float、doubleを指定できるようにオーバーロードされています(D)。modメソッドというのは、Mathクラスには未定義です。剰余計算には%演算子を利用します(E)。
したがって、A、C、Eは誤りで、BとDが正解となります。
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第3問の解答: G
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まず、05行目の「a = a + 100 + 200」では、+演算子による文字列の連結が左から実行されるので、a + 300と解釈されないことに注意してください。
03行目から06行目までのStringオブジェクトa、bの参照については次の図のようになります。
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03、04行目の終了時 |
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05行目の終了時 |
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06行目の終了時 |
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したがって、07行目でaを表示すると「ABC100200ABC」が表示されるため、Gが正解です。
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第4問の解答: D
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StringBufferオブジェクトはStringオブジェクトと違い、可変長文字列を管理します。Stringオブジェクトでは、文字列を変更するたびに新たにオブジェクトが再作成されるのに対し、StringBufferオブジェクトは、appendメソッド、insertメソッドを利用することで、オブジェクトの再作成は行われず、文字列のみを追加することが可能です。
03、04行目の終了時、sb1とsb2は同じオブジェクトを参照します。05行目でsb1.append("XYZ")を実行した場合もオブジェクトは元のままなので、sb1、sb2ともに同じ文字列を格納したStringBufferオブジェクトを参照します。さらに、06行目でsb1.append(sb2)を実行すると、sb2に格納された"ABCXYZ"がsb1に格納された"ABCXYZ"という文字列に追加されます。07行目では暗黙的にStringBufferオブジェクトのtoStringメソッドが呼ばれ、格納された文字列が取得され、標準出力に出力します。したがって、Dが正解です。
07行目でsb2を表示するように変更した場合、sb1とsb2は同じオブジェクトを参照していますので、同じ結果となります。
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著者プロフィール
八木 裕乃
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。現在は、Java、UMLを利用したオブジェクト指向系の開発講座のコース開発からインストラクションまでを担当。Javaとはα版からの付き合いでそろそろ10年来となる!?取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Foundamental、MCSD、オラクルマスターなど著書:「マイクロソフト認定技術資格試験 MCP/MCSE必須用語辞典」(アスキー)
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著者プロフィール
明壁 敦子
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、オブジェクト指向、Webアプリケーション開発などの教材作成および講義を担当。Sun認定Javaインストラクタとしては、自らがJavaの習得に苦労した経験から、初心者でも解りやすい講座を心がけている。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど
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監修者プロフィール
須澤 秀人
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、ASP.NET、C、C++などの教材作成および講義を担当。「よく食べよく寝る」が座右の銘。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど著書:「dBASE?PLUSパーフェクトマスター入門編」(秀和システム)、「基本情報技術者 午後 Java スーパー攻略」(秀和システム・共著)など
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編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/
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INDEX |
第13回:java.langパッケージのJava言語の基礎 |
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問題
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解答
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