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Ajaxが開く未来
第２回：AjaxアプリケーションとクラシックWebアプリケーションの違い
著者：
HOWS 園辺 康弘
2006/4/3
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画面遷移における違い
まず、ブラウザでのページ更新処理における違いだが、クラシックWebアプリケーションではページの一部を更新するためにページ全体がリロードされ、画面遷移が発生する（図2）。
図2：クラシックWebアプリケーションのページ更新
図2でのケースでは2から1へ戻るシーケンス（再検索・絞込検索）のほか、4から3へ戻るシーケンスも発生し得るが、これらのシーケンスでもページ全体がリロードされてしまう。
クラシックWebアプリケーションに対して、Ajaxアプリケーションでは更新データだけを受信し、ページ内の部分的な更新が可能になっている（図3）。
図3：Ajaxアプリケーションのページ更新
ほかに馴染みがあるケースでは、申し込みフォームやタブによるページ切り替えも同様といえる。
画面遷移のシーンで比較すると、ページ全体のリロードを抑止しているAjaxアプリケーションの方が、レスポンススピードが向上する（正確にはレスポンススピードが向上するようにAjaxエンジンを開発しなければならない）。
なお、Ajaxで受信するデータの形式にはいくつか選択肢（XML／TEXT／JSON）があるが、Ajaxアプリケーションを作成する場合は、アプリケーションの要件にマッチしたデータ形式を選択する必要がある。
例えば、XMLは汎用的だがデータ手続きが煩雑で通信量が肥大化しやすいという所に注意が必要となるが、RSSリーダやWebサービスとのインタフェースをAjaxで開発する場合、それらの標準データフォーマットはXMLベースとなるので、AjaxエンジンではXMLでデータを受信することになる。
一方で、JSON（JavaScript Object Notation）はJavaScriptに特化した軽量なデータ交換フォーマットであるが、AjaxでUTF-8（マルチバイトコード）を扱う際、一部のブラウザで文字化けが発生するためクロスブラウザ対策が必要となる。
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著者プロフィール
株式会社HOWS 研究開発担当 園辺 康弘
UNIX系業務システムおよびWebサイトにおけるプログラミング、システムインテグレーション、インフラ構築を経て、システムアーキテクチャの重要性に目覚める。その後、CTOの視点で、現代のSense-React型経営に追従するためのコンポーネント指向のシステムアーキテクチャ、先進テクノロジーの研究活動に従事。現在はAjaxを含むWeb2.0に関わる技術のリサーチと研究に没頭。音楽と馬をこよなく愛する。
INDEX
第2回：AjaxアプリケーションとクラシックWebアプリケーションの違い
Ajaxアプリケーションの動作原理
画面遷移における違い
通信方法における違い
クライアントを積極的に利用する
