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第5回:Metrics plugin for Eclipse - メトリクス計測ツール

著者:坂田祐司(SAKATA, Yuji)   2006/4/12
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Metrics plugin for Eclipse

   Metrics plugin for Eclipseは、Frank Sauerらによって開発されているメトリクス計測ツールです。Metrics plugin for Eclipseは、SourceForgeのサイトではEclipse Metrics Pluginという名前になっています。

   ただし、同じ名前のプラグインが別に存在していて混同しやすいこと、また、バージョン1.3.6ではEclipseのプラグインとして導入した場合の製品構成における名前が「Metrics plugin for Eclipse」であることから、本稿ではMetrics plugin for Eclipseの名前で統一しています。

   このツールは、Javaのソースコードを対象にしており、マッケーブのサイクロマチック数やマーチンの依存度メトリクスなどさまざまなメトリクスを計測することができます。さらに、パッケージやクラス間の依存度分析に関しては、依存関係を直感的に示すグラフを作成できることも大きな特徴になっています。

   Metrics plugin for Eclipseで計測できるメトリクスを、表2に示します。この表は、Metrics pluginfor Eclipseがデフォルトで計測結果を表示する順番です。


表2:Metrics plugin for Eclipseにおいて取得できるメトリクス
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

※注: おおよそ、クラスやインタフェースごとという意味と考えてください。


Metrics plugin for Eclipseのインストール

   Metrics plugin for Eclipseは、PMDと同様、Eclipseのアップデート機能を用いたインストールが最も簡単です。アップデートサイトは、以下のURLです。



Eclipse Metrics pluginの設定

   Eclipse Metrics pluginにおける主な設定内容を紹介します。最初に、Eclipseの設定画面でMetrics Preferencesをクリックしてください。図1のような画面が表示されます。

Eclipse Metrics pluginの主設定画面
図1:Eclipse Metrics pluginの主設定画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図1の(a)は、メトリクスで用いられる平均値や標準偏差値における小数点以下の数字の桁数の設定、(b)は、ビルド後にプロジェクトレベルでのメトリクスを表示するかどうかの選択、(c)は、この画面のサブ設定画面である安全範囲設定画面(Safe Range)で設定される安全範囲を超えている場合に警告を示すかどうか(具体的には、後で紹介するメトリクスビューで表示される色が変わります)の選択、そして(d)は、各メトリクスの表示順序の設定です。

   また、Colorsサブ設定画面は、文字色や背景色の設定、LCOM*、NORMサブ設定画面は、各メトリクスの算出方式に関する設定画面、XMLエキスポート画面は、結果をXMLとして、エキスポートする際のデータ形式の設定を行う画面です。

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坂田祐司(SAKATA, Yuji)
著者プロフィール
坂田祐司(SAKATA, Yuji)
SI企業の研究所においてソフトウェア工学の研究に従事。試験やプログラムの解析技術に興味を持ち活動中。

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第5回:Metrics plugin for Eclipse - メトリクス計測ツール
  メトリクス計測ツールとは
Metrics plugin for Eclipse