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第4回:小技で作業効率をあげる

著者:DTS  木村 真幸(KIMURA, Masayuki)   2006/02/23
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クラス名を変更する

   仕様変更などでクラスの持つ責務が変更されたり、クラス名称付与のルール変更などでクラス名を変更する必要が生じる場合があります。最近のアプリケーション開発はクラス名がXMLファイルに記述されることも多いため、名称変更に手間がかかることがあります。

   そんな時は、変更したいクラス名を右クリックし、「リファクタリング→名称の変更」をクリックします。型の名前変更ウィンドウの「非Javaファイル内の完全修飾名を更新」にチェックを入れ、同時に修正したいリソースファイル名を「ファイル名のパターン」に入力します。

クラスの名称変更
図6:クラスの名称変更

   プレビュー表示された修正を確認し、「OK」ボタンをクリックします。すると、プレビューで表示された修正内容がファイルに反映されます。


後で気付いた必要なパラメータを自動的に追加する

   メソッドをコーディング中、実はパラメータ(入力引数)で受け取ったほうが汎用性が高いと気付いたり、そもそもパラメータが足りなかったことに気付くことがあります。

パラメータにするべきだったコード
public List<String> exampleMethod() {
   List<String> list = new ArrayList<String>();
   list.add("message");   //文字列はパラメータにするべきだった
   return list;
}

   そのような時は、パラメータにしたい部分にカーソルを置き、右クリックして「リファクタリング→パラメータの導入」をクリックします(図7)。

パラメータを外出しにリファクタリング
図7:パラメータを外出しにリファクタリング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   パラメータの導入ウィンドウでパラメータの変数名を設定し、「OK」ボタンをクリックします(図8)。

リファクタリングするパラメータの名称
図8:リファクタリングするパラメータの名称

   メソッドのパラメータが追加され、呼び出し元にコーディングしておいたパラメータが挿入されます。

パラメータ化されたコード
public List<String> exampleMethod(String string) {
   List<String> list = new ArrayList<String>();
   list.add(string);   //パラメータ化された
   return list;
}

呼び出し元にパラメータが移動
HelloWorld helloworld = new HelloWorld();
helloworld.exampleMethod("message");

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DTS  木村 真幸
著者プロフィール
株式会社DTS システム開発本部 産業事業部
木村 真幸(KIMURA, Masayuki)

開発プロセス、Strutsベースのフレームワーク開発担当。プロジェクトの技術支援やセミナー講師も行う。多忙な毎日で子供には「たまに来る優しいおじさん」と思われている。

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