|
|
前のページ 1 2 3 4
|
|
cronでスケジュール
|
最後にcronによるスケジュールです。cron自体はジョブを自動実行させるためのデーモンであり、通常はシステムの起動時に自動起動するようになっています。主にログのローテーションに使用されていますが、バックアップの際にも活用することができます。
以下の例はRHEL3のデフォルト設定ですが、システムで使用するcronは/etc/cron.xxxディレクトリ以下にすべて集約されるようになっています。
|
# cat /etc/crontab
SHELL=/bin/bash
PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
MAILTO=root
HOME=/
# run-parts
01 * * * * root run-parts /etc/cron.hourly
02 4 * * * root run-parts /etc/cron.daily
22 4 * * 0 root run-parts /etc/cron.weekly
42 4 1 * * root run-parts /etc/cron.monthly
|
"# run-parts"以下の部分でコマンドを実行していますが、"run-parts"は指定したディレクトリ以下のコマンドをすべて実行するという機能があるコマンドです。シェルスクリプトなどをこのディレクトリ以下に入れるだけで自動実行されます。
前半は、スケジュールの設定部分になっていて、書式は表3の通りです。
|
分 時 日 月 曜日 ユーザ コマンド
|
|
分 |
0〜59 |
時 |
0〜23 |
日 |
1〜31 |
月 |
1〜12またはjan〜dec |
曜日 |
0〜7(0と7が日曜日を意味する)またはsun〜sat |
|
表3:cronの書式対応表
|
オプションでユーザを指定するとそのユーザの権限でコマンドが実行されます。
上記の例ではcron.dailyディレクトリ以下のコマンドは、毎日4時2分に実行されるということになります。
dumpコマンドやtarコマンドを使ったバックアップの予定をシェルスクリプトにより作成し、スクリプトを希望するcronのディレクトリに入れてあげればスケジュール完了です。
また、個々のユーザでも自分専用のcronを作成することが可能です。ユーザのcron設定は"crontab -e"コマンドを実行することで編集することができます。これらユーザのcron設定は、/var/spool/cronディレクトリ以下にユーザ名の形で保存されています。
|
次回は
|
次回は、商用バックアップソフトウェアによる手法(前編)として、NetVaultによるバックアップ方法をご紹介します。
|
前のページ 1 2 3 4
|
|
|
|
著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社 青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。
|
|
|
|