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徹底比較!! PHP & Java 〜 フレームワーク編
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第3回:Strutsにおける基本中のキホン
著者:ワイズノット  土橋 芳孝   2005/9/6
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Strutsの動作を定義するための設定ファイル

   (14)のweb.xmlは、Strutsの動作を定義するための設定ファイルです。
web.xml
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>

<!DOCTYPE web-app
  PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Web Application 2.2//EN"
  "http://java.sun.com/j2ee/dtds/web-app_2_2.dtd">

<web-app>

  <display-name>Sample Application</display-name>

(省略)

  <welcome-file-list>
    <welcome-file>/pages/login.jsp</welcome-file>
  </welcome-file-list>

(省略)

  <filter>
    filter-name>EncodeFilter</filter-name>
    <filter-class>filters.SetCharacterEncodingFilter</filter-class>
    <init-param>
      <param-name>encoding</param-name>
      <param-value>Shift_JIS</param-value>
    </init-param>
  </filter>

  <filter-mapping>
    <filter-name>EncodeFilter</filter-name>
    <url-pattern>⁄*<⁄url-pattern>
  </filter-mapping>

</web-app>
Strutsを利用したWebアプリケーションの動き

   それでは今回のサンプル・アプリケーションがStrutsで動作する様子を見てみましょう。


初期表示の動作

  1. 利用者はWebブラウザでhttp://localhost:8080/Sample/へアクセスする
  2. WebアプリケーションはSample.xmlにより、上記1のURLがSampleというコンテキスト名を持つWebアプリケーションだと認識する
  3. Webアプリケーションは上記1のURLにアクション名が指定されていないため、web.xmlのwelcome-fileタグに記述されたlogin.jspを表示する
ログインの動作

  1. 利用者がログイン画面のログインボタンを押すとhttp://localhost:8080/Sample/Login.doへアクセスする
  2. WebアプリケーションはSample.xmlにより、上記AのURLがSampleというコンテキスト名を持つWebアプリケーションだと認識する
  3. Webアプリケーションは上記AのURLがLoginというアクション名で動作する必要があると認識する
  4. Webアプリケーションはstruts-config.xmlのactionタグとform-beanタグにより、ログイン画面のフォームクラスがLoginFormクラスであると認識し、ログイン画面に入力された値をLoginFormクラスに格納する
  5. Webアプリケーションはstruts-config.xmlのactionタグにより、Loginというアクション名で動作するアクションクラスがLoginActionクラスであると認識し、LoginActionクラスを実行する。LoginActionクラスは処理結果としてsuccessを返す
  6. Webアプリケーションは上記Eの処理結果のsuccessとstruts-config.xmlのforwardタグによりtop.jspを表示する。top.jspはLoginFormクラスのid属性の内容を画面に表示する
ログアウトの動作

  1. 利用者がトップ画面のログアウトのリンクからhttp://localhost:8080/Sample/Logout.doへアクセスする
  2. WebアプリケーションはSample.xmlにより、上記aのURLがSampleというコンテキスト名を持つWebアプリケーションだと認識する
  3. Webアプリケーションは上記aのURLがLogoutというアクション名で動作する必要があると認識する
  4. Webアプリケーションはstruts-config.xmlのactionタグにより、Logoutというアクション名で動作するアクションクラスがLogoutActionクラスであると認識し、LogoutActionクラスを実行する。LogoutActionクラスは処理結果としてsuccessを返す
  5. Webアプリケーションは上記dの処理結果のsuccessとstruts-config.xmlのforwardタグによりlogin.jspを表示する
次回は

   今回はStrutsでWebアプリケーションを動作させるために最低限必要な事柄をまとめてきました。次回は、今回と同様のWebアプリケーションをMojaviで動作させる方法を解説していきます。ご期待ください。

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ワイズノット
著者プロフィール
株式会社ワイズノット  土橋 芳孝
以前はJavaを利用したWebアプリケーション開発とオブジェクト指向設計を得意としていたが、ワイズノットに入社以来、PHPの魅力にとりつかれる。現在はワイズノットのプロジェクトマネージャーとして、PHPをはじめとしたオープンソースの普及に力を注いでいる。


INDEX
第3回:Strutsにおける基本中のキホン
  サンプル・アプリケーションの紹介
  ファイルシステム上のパスの定義
  LoginForm.classのソースコード
Strutsの動作を定義するための設定ファイル