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フレームワークの役割とその構築
第3回:フレームワークの役割と構築方法 〜 中編
著者:
Darryl Patterson
2006/8/7
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Configクラス
このクラスは、フレームワークで動くアプリケーションが機能するのに必要な情報を保持します。重要なパス、データベースログイン情報、セッションの設定などがConfigクラスが保持するデータになります。
リスト2を見ると、このクラスのコードが解ります。コンストラクタでloadConfigInfo()メソッドが呼ばれて設定ファイルを開き、設定情報が配列に入れられます。設定ファイルはkey=valueというペアが書かれた普通のテキストファイルです。次にコンストラクタでは配列の値を全部チェックし、値が欠けていたり、おかしい時にはエラーを表示し、デフォルトの値をセットします。
リスト2
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
このクラスではSingletonとFactoryパターンを実装しています。Config のインスタンスが1つしかないことを保証し、開発者がConfigクラスにオプションを追加できるようにしたいからです。
リスト2のinstance()メソッドを見てください。PHP4でも使えるようにするため、Configクラスののインスタンスを保持するのに$GLOBALS 配列を使用しています。すでに$GLOBALS['__configInstasnce__']にConfig クラスがないかを確認します。もしあればそれを返します。無ければ、いくつか追加のチェックを行います。
まず、$_SERVER['configClassName']があるかチェックします。もしなければエラーを表示し、リクエストを無視します。これは必須の設定項目です。
次に、開発者が設定テキストファイルで指定したConfigクラス名が実際にあるかをチェックします。もし見つかれば、そのクラスのインスタンスを作ります。見つからなければ、Configクラスのインスタンスを作ります。最後に、$GLOBALS['__configInstance__']をセットし、それを返します。
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著者プロフィール
Darryl Patterson
1992年からWebプログラミングの仕事に従事している。彼はHTMLが使われはじめてから、その後Perl/CGI、Cold Fusion、ASPやPHPが使われるようになっていくWebの歴史とともに歩んできた。PHPでの開発は1998年から手がけており、今はトロントのEuro RSCG 4Dで開発チームのリーダー。また1995年からWebプログラミングをCentennial大学で教えており、そこでトロントのPHPユーザ会であるTorPUGを立ち上げた。
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第3回:フレームワークの役割と構築方法 〜 中編
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