それではデモを実行します。実行手順は簡単で、SeleniumDemoフォルダにあるexectest.batファイルをダブルクリックして実行するだけです。
exectest.batを実行すると、コマンドプロンプトのウィンドウが開き、Internet Explorer(IE)が自動的に起動します。IE上ではSeleniumのテスト実行画面であるTestRunnerが起動されており、しばらく待つと自動的にテストが開始されます。TestRunner画面では上半分にSelenium用のテスト内容などが表示され、下半分にテスト対象のアプリケーションが表示されます。
下の図はテストの手順2を実施している最中の画面です。ウィンドウ下半分にGoogle日本のページが表示され、検索フィールドに「selenium」と入力されているのが確認できると思います。
図9:デモ実施中。手順2を行っているところ (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
やがて検索結果画面も表示され、結果の確認を行います。
図10:デモ実施中。手順3と手順4を実行しているところ (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
テスト内容がすべて実行されると、IEとコマンドプロンプトのウィンドウが閉じ、テスト終了です。ここでSeleniumDemoフォルダを見てみると「TestResult.html」というファイルが作成されています。
図11:テスト終了後のSeleniumRCdemoフォルダ
このTestResult.htmlファイルは、Selenium RCで先ほど実施したテストの内容および結果が出力されたものです。このファイルをWebブラウザで開いてみると、ファイルの冒頭にはテスト結果をまとめたものが、後半には各テストの内容が表示されています。テスト内で確認を行った結果は色分けされ、OKであれば薄緑色、NGであればピンクで表示されます。今回のデモではテストの確認結果はすべてOKだったことがわかります。
図12:TestResult.htmlファイル。テスト結果が出力される (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
以上でデモは終了です。Seleniumでできることのイメージが掴めたでしょうか。次回は自作のアプリケーションに対するテストをSeleniumで実施することをイメージしながら、Seleniumの基本的な使い方を解説していきます。
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