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マスカット
リッチクライアントを加速させるAjax開発環境「マスカット」の全貌

第3回:実践!マスカットアプリケーションの画面作成
著者:NTTデータ  川田 洋平   2007/1/23
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検索条件フレームをプレビューする

   ブラウザ版IDEでは現在作成中の画面をプレビューする機能がありますので、ここで試してみましょう。ツールフレームのタイトルバー上の一番左のボタン(図6)をクリックしてください。
プレビューボタン
図6:プレビューボタン

   別ウィンドウが起動し、作成中の画面を確認することができます。確認できたら、このプレビュー画面は閉じてかまいません。

作成中の検索フレームのプレビュー
図7:作成中の検索フレームのプレビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


ホテル一覧フレームとホテル詳細フレームを作成する

   続いてホテル一覧フレームを作成します。検索条件フレームと同様にまず外枠となるフレームを配置します。次にそのフレーム上に表(grid)を配置します。すると「Grid properties」というタイトルのポップアップウィンドウが表示されます。

   ポップアップウィンドウ内にある「Rows number」には、これから作成する表の列数を入力します。今回の場合は5列(「ID」「ホテル名」「場所」「部屋タイプ」「宿泊料」)なので、半角数字で「5」と入力し、Enterキーを押します。すると図8のように各列の設定を行うことができるようになります。

表の列数を指定すると、各列の設定ができるようになる
図8:表の列数を指定すると、各列の設定ができるようになる
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ここでは、特に変更せずポップアップウィンドウの「Add」ボタンをクリックします。すると5列の表が作成されます。

5列の表が作成される
図9:5列の表が作成される
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   なお、表が大きすぎてフレームに収まりきれていませんが、ここではこのままでかまいません。なお変更は図8のポップアップウィンドウまたは後述する「属性の設定」で変更することができます。

   ホテル詳細フレームは、2つのフレームを作成した手順と同様の手順で、外枠のフレームを作成し、その上にテキストボックス(text)を配置すれば完成です。

フレームにテキストボックスを配置すればホテル詳細フレームは完成
図10:フレームにテキストボックスを配置すればホテル詳細フレームは完成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   いかがでしたでしょうか。慣れてくればこの程度の画面は2分もかからず作成することができます。


レイアウト定義XMLを出力する

   最後にこれまで作成した画面のレイアウト定義XMLを出力します。ツールフレームのタイトルバー上の右から3つ目のボタン(図11)をクリックしてください。

ツールフレームのタイトルバーにあるレイアウト定義XML出力ボタン
図11:ツールフレームのタイトルバーにあるレイアウト定義XML出力ボタン

   ポップアップウィンドウが表示されるので、レイアウト定義XMLを保存するファイルパスを指定し、「save」ボタンをクリックします。指定したファイルパスに以下のレイアウト定義XMLが生成されます。

フレーム領域にその他の画面要素を配置
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以上のようにブラウザ版IDEを利用すれば、マウス操作のみで簡単にマスカットアプリケーションの画面(レイアウト定義XML)を作成することができます。

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株式会社NTTデータ 川田 洋平 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ エキスパート
著者プロフィール
株式会社NTTデータ 川田 洋平
技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ エキスパート

同社の研究開発部門にてWebシステムの研究開発に従事。マスカットの開発には初期から携わり、オープンソース化後はマスカットプロジェクトのプロジェクト運営委員会(PMC)およびコミッタとして活動を続けている。


INDEX
第3回:実践!マスカットアプリケーションの画面作成
  ブラウザ版IDEでの画面の作成
さらに使いこなすためのポイント
  検索条件フレームをプレビューする
  動作確認