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まるごとPerl!
使ってわかるCatalyst

第2回:サンプルアプリケーションの作成準備
著者:アドウェイズ  加藤 敦   2006/9/11
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ディレクトリ構造

   とりあえず、簡単に綺麗な画面が見られますよ、という所まで来ましたが、これから先に進むためには、もう少し踏み込まなければいけません。

   今回のアプリケーションに全部必要というわけではありませんが、本格的に作る際には知っておかないといけないことを説明します。

   まず自動で作られたディレクトリを確認してみます。Bookmarkディレクトリ内の主なディレクトリやファイルは前ページの図3のようになっています。きれいなディレクトリ構成になっていますので、俯瞰しただけでどこに何があるかは掴めると思います。
自動で作られるディレクトリ
図3:自動で作られるディレクトリ


アプリケーションクラス

   libディレクトリにBookmark.pmというファイルが自動的に作られています(リスト4)。これをアプリケーションクラスと呼びます。まずは、この中から確認してみます(コメントは省略しています)。

リスト4:デフォルトのアプリケーションクラス
package Bookmark;

use strict;
use warnings;

use Catalyst qw/-Debug ConfigLoader Static::Simple/;\

our $VERSION = '0.01';

__PACKAGE__->config( name => 'Bookmark' );\

__PACKAGE__->setup;

   ここには、フラグ、必要なプラグインの指定、設定、全体的に使われるメソッドなどが定義されています。


フラグとプラグインの指定

   リスト4-1の部分でフラグの設定やプラグインのロードを行います。この場合は、「-Debug」がフラグで、ConfigLoaderとStatic::Simpleがプラグインです。この2つのプラグインの正確な名前は、Catalyst::Plugin::ConfigLoaderとCatalyst::Plugin::Static::Simpleになります。他のプラグインを追加する場合も、Catalyst::Plugin::の部分を除いて記述します。


設定

   プラグインに対する設定などを行うためのメソッドがあり、リスト4-2のように書かれています。ですが、プラグインでConfigLoaderを使っていますので、Bookmark.pmの中ではなく、YAMLファイルに記述します。Bookmarkディレクトリの直下にあるbookmark.ymlが設定ファイルになります。

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株式会社アドウェイズ 加藤 敦
著者プロフィール
株式会社アドウェイズ   加藤 敦
アフィリエイトシステムやモバイルサイトの構築などを経て、現在、技術マネージャーとして新規サービスの設計、システムの標準化などに携わる。個人的にCPANモジュールの開発や、オープンソースのプロジェクトに参加している。


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