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コマーシャルオープンソースの波
第3回:ソフトウェアの開発スタイルの今後
著者:
ケアブレインズ 内田 隆平
2006/7/21
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日本におけるコマーシャルオープンソース
表4は、日本でコマーシャルオープンソースを展開する主なベンダです(Linuxのディステュリビュータは除いています)。すでに日本でも業務アプリケーションレイヤでのコマーシャルオープンソース化の準備が整いつつあることがわかります。
ソフトウェア名
分野
本社
日本代理店
SugarCRM
CRM
米国SugarCRM
(株)ケアブレインズ
Alfresco
CMS
英国Alfresco
(株)イージフ
JBoss
ミドルウェア
米国Red Hat
レッドハット(株)
MySQL
データベース
欧州MySQL AB
MySQL(株)
表4:日本のコマーシャルオープンソースベンダ
第1回で紹介したOptaros社のCMSの格付け図にもありましたが、このようなコマーシャルオープンソースに欠かせないのはコミュニティの存在です。コミュニティが存在してはじめて、ソフトウェアベンダ側のコストが下がり、ユーザも事前検証が自在にできるからです。
表4であげたベンダは、欧米ではコミュニティを持っていますが、日本語のコミュニティを持っているベンダは多くありません。おそらく、これから日本でもコマーシャルオープンソースが普及するにつれ、コミュニティも増え大きくなってくるでしょう。
いずれのベンダのソフトウェアも、やや機能は省かれますが無償版を提供しています。ご関心がある方は、まず無償版ソフトウェアをダウンロードして自ら触ってみてはいかがでしょうか。そしてコミュニティに参加して機能を検証したり、コミュニティ活動を体験したりしてみてください。
そしてこのソフトウェア提供モデルが、これまでのソフトウェアベンダにない、爽快でストレスのないソフトウェア開発プロセスや保守サービスを提供していることを実感していただけますと幸いです。
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著者プロフィール
株式会社ケアブレインズ 内田 隆平
株式会社ケアブレインズ取締役CTO。
東京大学農学部卒業、早稲田大学ビジネススクール技術経営学修士(MBA in Technology Management)。米国SugarCRMコア開発メンバー、SugarCRM日本語化リーダーを兼務。17,000名のSugarCRMコミュニティではトップ10コントリビューターとして表彰される。
INDEX
第3回:ソフトウェアの開発スタイルの今後
はじめに
ソフトウェアベンダのスタイルも変わる
日本におけるコマーシャルオープンソース