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SQL Server 2005クラスタリング
SQL Server 2005で実現するクラスタリング

第6回:SQL Server 2005のフェイルオーバー
著者:イー・キャッシュ  小関 茂徳   2006/8/4
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データベースの作成とレコードの追加

   管理ツールがインストールできたら、稼働中のSQL Server 2005に接続して、データベースの作成とレコードの追加を行います。ちなみに、現在の稼動系のシステムは「MSCS-SV1」になります。

   まずは「DC」上で、SQL Server Management Studioを起動します。
SQL Server Management Studioの起動
図4:SQL Server Management Studioの起動

   「サーバへの接続画面」では、表2の通りに項目を入力して先へ進めます。

サーバの種類 サーバ名   認証
データベースエンジン MSCS-Virtual   SQL Server認証
ログイン パスワード
Sa ドメインの管理者パスワード

表2:SQL Server 2005への接続設定

   SQL Sever 2005への接続が完了して画面が切り替わったら、オブジェクトエクスプローラの中にある「データベース」の項目を右クリックして「新しいデータベース」を実行します。

新しいデータベースの作成
図5:新しいデータベースの作成

   「新しいデータベース画面」が表示されたらデータベース名を「Test_DB」のみ設定して、そのほかの各種項目は初期設定のままOKボタンで進めます。

   作成した「Test_DB」にデータベーステーブルを新規作成します。オブジェクトエクスプローラ内に追加されている「Test_DB → テーブル」を右クリックして、「新しいテーブル」を選択します。

データベーステーブルの新規作成
図6:データベーステーブルの新規作成

   テーブル内の構成を表3の通りに設定し、「ファイル → Table_1を保存」を実行します。(図7)なお、テーブル名は「OkinawaKai_tb」とします。

列名 データ型 NULL
名前 varchar 許可
年齢 tinyint 許可
出欠 varchar 許可

表3:データベーステーブルのカラムの設定

データベーステーブルのカラムの設定
図7:データベーステーブルのカラムの設定

   それでは、作成したデータベースを参照してレコードの追加をしてみましょう。オブジェクトエクスプローラのデータベースで「Test_DB」を右クリックし、「新しいクエリ」を選択します。

クエリの実行
図8:クエリの実行

   クエリ画面が表示されたら次のクエリを実行します。このクエリはデータベースにレコードを追加している処理になります。

レコードの追加
insert into OkinawaKai_tb values('suger?',32,'出席');
insert into OkinawaKai_tb values('tsubo',32,'出席');
insert into OkinawaKai_tb values('toga',32,'出席');

   レコードが正しく追加できたかを確認するため次のクエリを実行します。すると、結果としてデータベーステーブル「OkinawaKai_tb」が参照できます。

テーブルの参照
select * from OkinawaKai_tb;

追加したレコードの参照(SELECTステートメント)
図9:追加したレコードの参照(SELECTステートメント)

   以上の手順は、仮想サーバ(MSCS-Virtual)に接続し物理的に稼働中の「MSCS-SV1」を通してデータベーステーブルの作成や参照を行ったことになります。

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イー・キャッシュ 小関 茂徳
著者プロフィール
イー・キャッシュ株式会社  小関 茂徳
ビジネス支援事業部 ビジネスアドミニストレーター
イーキャッシュにて事業化計画から製品化計画、販売戦略までのビジネスデザインを中心として展開している事業に携わっている。2006年度からはRFID関連事業でつちかったプラットフォーム製品の開発技術を活かして、モバイルプラットフォーム分野における仮想マシンの開発や半導体開発とともに新規事業開発提案を推進している。


INDEX
第6回:SQL Server 2005のフェイルオーバー
  SQL Server 2005でのフェイルオーバー動作の確認
データベースの作成とレコードの追加
  フェイルオーバーの動作確認