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徹底比較Microsoft SQL Server vs オープンソースDB
徹底比較!! Microsoft SQL Server vs オープンソースDB

第4回:各データベースの運用機能の比較
著者:日立システムアンドサービス   鈴木 和義   2006/6/28
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稼動監視

   どんなシステムでも同じだが、そのシステムの稼動状況を正しく把握できることが安定稼動を実現する重要な要因の1つである。ここでは各GUIツールでどこまでの情報が確認できるかを比較してみる。
SQL Server 2005の稼働監視

   まずSQL Server 2005だが、Management Studio Expressの利用状況モニタにて「プロセス情報」「プロセスによるロック」メニューによりログインしているユーザ情報やロックの状況を見ることができる(図1)。また、オブジェクトエクスプローラで各テーブルのサイズやインデックスのサイズなども確認できる。

SQL Server 2005の利用状況モニタ
図1:SQL Server 2005の利用状況モニタ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   メモリの使用状況などの情報は、SQL Serverをインストールした時点でパフォーマンスモニタに30種類の対象オブジェクトが追加されるので、グラフに追加することで確認できる(図2)。

SQL Server 2005 Expressのモニタ項目(パフォーマンスモニタ)
図2:SQL Server 2005 Expressのモニタ項目(パフォーマンスモニタ)

   有償のStandard Edition以上では、インスタンスを監視してグラフ表示を行うSQL Server プロファイラがあるが、Express Editionでは提供されていない。


MySQLの稼働監視

   MySQLはMySQL AdministratorのHealthメニューで接続ユーザ数、実行クエリ数などをグラフで確認できる(図3)。また、テーブルのサイズやインデックスサイズはCatalogメニューでデータベースごとに表示することができる。

MySQL Administratorによるモニタ
図3:MySQL Administratorによるモニタ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


PostgreSQLの稼働監視

   PostgreSQLのGUIツールであるPgAdminIIIでは接続ユーザ情報のほか、PgAdminIIIのモニタ画面に表示されているデータベースごとのサイズ情報/コミット数/ロールバック数などを確認することができる(図4)。

PgAdminIIIによるモニタ
図4:PgAdminIIIによるモニタ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社日立システムアンドサービス 鈴木 和義
著者プロフィール
株式会社日立システムアンドサービス   鈴木 和義
研究開発センタ 評価センタ 主任技師。サービス視点で各社製品の評価・選定に10年以上携わる。また、2005年からIPAのOSS推進フォーラムに参加し、オープンソースのAPサーバの信頼性を評価している。

INDEX
第4回:各データベースの運用機能の比較
  トランザクションの分離レベル
稼動監視
  データベースの再編成
  バックアップ・リストア