翻訳された英文の表示と読み上げ

2011年8月26日(金)
PROJECT KySS

WebBrowserに「進む」「戻る」「再読み込み」を実装する

WebBrowserコントロールには、「進む」、「戻る」、「再読み込み」に該当するものがなく、自前で実装するしかありません。MSNのサイトが表示されています。リンクをクリックして他のページに遷移し、「戻る」、「進む」ボタンをクリックしてみてください。「戻る」、「進む」が実行されます。「再読み込み」ボタンではページがリロードされます(図10)。

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図10:起動後MSNのサイトが表示されている、リンクをクリックし他のページに遷移後、[戻る]、[進む]ボタンをクリックして該当ページが表示されている(クリックで拡大)

サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。
※サンプル実行でエラーが発生した場合は、「ソリューションのビルド」を実行後、再度、デバッグ開始を行ってください

プロジェクトの作成

VS 2010のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]を選択します。次に、「Windows Phone Application」を選択して、「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「WP7_WebBrowserPrevBack」という名前を付けています。Windows Phoneのバージョンは7.0を選択します。

コントロールの追加

ツールボックスからButtonコントロールを3個、WebBrowserコントロールを1個配置します。ButtonのContentプロパティには、「Prev」(NameはPrevButton)、「Back」(NameはBackButton)、「Reload」(NameはReloadButton)と指定します。

PhoneApplicationPageのプロパティ[その他]パネルにある、SupportedOrientationsにPortraitOrLandscapeを指定します。エミュレーターを横に倒したり縦に戻したりすることが可能になります。

WebBrowserコントロールのプロパティ[共通]パネルにある、IsScriptEnabledプロパティにチェックを付け、Javascriptを有効にしておきます。ここのチェックを忘れると、Javascriptを使用したページが正常に表示されません。また、今回はコードの中でJavascriptを使用していますので、IsScriptEnabledプロパティの値がFalseだとエラーになってしまいますので、注意してください。

全て設定すると図11のようになります。

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図11:各種コントロールを配置した(クリックで拡大)

次に、ソリューションエクスプローラー内のMainPage.xamlを展開し、表示されるMainPage.xaml.vbをダブルクリックしてリスト2のロジックコードを記述します。

ロジックコードを記述する

リスト2 (MainPage.xaml.vb)

Option Strict On

Partial Public Class MainPage
  Inherits PhoneApplicationPage
 
  ' Constructor
  Public Sub New()
    InitializeComponent()
  End Sub

ページが読み込まれた時の処理

WebBrowser1.NavigateメソッドでMSNのサイトに遷移します。
  Private Sub MainPage_Loaded(sender As Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles MyBase.Loaded
    WebBrowser1.Navigate(New Uri("http://jp.msn.com/", UriKind.Absolute))
  End Sub

[前へ]ボタンがクリックされた時の処理

InvokeScriptメソッドでhistory.forward()スクリプトを実行します。evalは、JavaScript式を含んだ文字列を評価するJavaScriptの組み込みメソッドです。
  Private Sub PrevButton_Click(sender As System.Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles PrevButton.Click
    WebBrowser1.InvokeScript("eval", "history.forward()")
  End Sub

[戻る]ボタンがクリックされた時の処理

InvokeScriptメソッドでhistory.back()スクリプトを実行します。evalは、JavaScript式を含んだ文字列を評価するJavaScriptの組み込みメソッドです。
  Private Sub BackButton_Click(sender As Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles BackButton.Click
    WebBrowser1.InvokeScript("eval", "history.back()")
  End Sub

[Reload]ボタンがクリックされた時の処理

InvokeScriptメソッドでlocation.reload()スクリプトを実行します。evalは、JavaScript式を含んだ文字列を評価するJavaScriptの組み込みメソッドです。
  Private Sub ReloadButton_Click(sender As Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles ReloadButton.Click
    WebBrowser1.InvokeScript("eval", "location.reload()")
  End Sub

エミュレーターの表示方向が変化する時に発生するイベント

エミュレーターが横向きになった時はWebBrowserのWidthの値を広くとります。
  Private Sub MainPage_OrientationChanged(sender As Object, e As Microsoft.Phone.Controls.OrientationChangedEventArgs) Handles MyBase.OrientationChanged
    WebBrowser1.Width = Me.ActualWidth
  End Sub
End Class

今回でWindows Phoneの基本編のプログラム解説は終了です。いかがでしたか?この最終回の連載が掲載される頃には、Windows Phoneの実機が、発売されている「かも」しれません。ぜひWindows Phoneのプログラミングをマスターして楽しんでもらいたいと思います。

また先日、Silverlight for Windows Phone ToolkitのWindows Phone SDK 7.1対応版がリリースされました。URLは下記です。
→参照:Silverlight Toolkit(「August2011」版です)

今回のツールキットは、Windows Phone 7.5の環境での動作をベースにチューニングが行われています。特に日本では、Windows Phone 7.5の環境がスタートするため、是非、今回のツールキットへのアップデートをお勧めします。

まだまだ、紹介したい機能がありますが、それはまた別な機会に、ということで。

ありがとうございました。

  • 「翻訳された英文の表示と読み上げ」サンプルプログラム_1

  • 「翻訳された英文の表示と読み上げ」サンプルプログラム_2

四国のSOHO。薬師寺国安(VBプログラマ)と、薬師寺聖(デザイナ、エンジニア)によるコラボレーション・ユニット。1997年6月、Dynamic HTMLとDirectAnimationの普及を目的として結成。共同開発やユニット名義での執筆活動を行う。XMLおよび.NETに関する著書や連載多数。最新刊は「Silverlight実践プログラミング」両名とも、Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。http://www.PROJECTKySS.NET/

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