インテルとCloudera、ビッグデータ活用の加速と変革に向けて協業

2014年4月4日(金)

インテル コーポレーション(以下、インテル)とClouderaは、広範かつ戦略的なテクノロジー、事業に関する協業と、インテルからClouderaへの大規模な株式投資を発表した。この投資により、インテルはClouderaの筆頭株主となるとともに、Clouderaの取締役会に参画する。

今回の投資は、データセンター関連テクノロジーへの単一の投資案件としては、インテルとしてこれまでで最大のもの。今回の協業により、ClouderaのApache Hadoopをベースとした企業向けデータ分析マネジメントソフトウェアと、インテルの業界をリードするインテル Xeon プロセッサーを搭載したデータセンターアーキテクチャーの組み合わせによるメリットを提供する。

今回の協業は、顧客のビッグデータソリューションの導入を加速することを目的としており、オープンソースのApache Hadoopソリューションを導入することで、あらゆる規模の企業がデータからさらなるビジネス上の価値を容易に獲得することができる。今回の戦略的協業と株式投資は、通常の規制当局の認可など、標準的な取引完了条件に従って行われる。

Clouderaは、同社のCloudera's Distribution Including Apache Hadoop(CDH)の推奨プラットフォームとしてインテル・アーキテクチャー(IA)を採用し、CDHをIA向けに開発、最適化するほか、インテルのファブリックやフラッシュメモリー、セキュリティーなどさまざまな次世代テクノロジーに対応する予定。

インテルはCDHや統合ビッグデータソリューションであるCloudera Enterpriseをインテルの推奨Hadoopプラットフォームとして採用し、自社の顧客へのマーケティングや販促活動を実施する予定。さらに、インテルは両社共同のロードマップの実現に向けて、エンジニアリングやマーケティングのリソースを投入する。Apache Hadoop対応インテル ディストリビューション・ソフトウェア(インテル ディストリビューション)とインテル データ・プラットフォームはCDHと統合される予定で、3月末に予定されているインテル ディストリビューションのバージョン3.1のリリース以降に統合される予定。そして、インテルとClouderaは、顧客のCDHへのスムーズな移行に向けて、インテル ディストリビューションとインテル データ・プラットフォームからCDHへの移行プロセスの提供に協調して取り組む。また、Clouderaは、両社ソリューション統合後のすべての機能強化について、両社がそれぞれ取り組んでいるオープンソース・プロジェクトとCDHに寄付する。

Clouderaとの協業により、顧客はセンサー、ゲートウェイ、種々の端末など、さまざまな機器から生み出されるデータの管理、分析をできるようになるため、インテルのデータセンターやInternet of Things(IoT)に関する取り組みが強化される見込み。


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