セキュリティベンダー各社が「ディープフェイク」への注意喚起

2019年12月30日(月)

セキュリティベンダー各社が、2020年以降「ディープフェイク」と呼ばれる攻撃手法についての注意環境を発表している。

 「ディープフェイク」は、AI(人工知能)技術の1つである「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク(偽物)」からなる造語。たとえば、人が演説を行っている動画について、その人物の身振り、仕草、声などを分析した上で、実際と異なる演説内容を本物の動画にかぶせ、偽物の演説動画を作成するなどということを行う。深層学習の技術の進歩によって、偽物だと見抜くのが難しいものが出来上がるという。

 2020年には米国で大統領選挙が予定されている。2016年の大統領選挙の際に、得票操作を目的とした「フェイクニュース」が多数で回ったことからも、政治家の動画をディープフェイクによって作成された偽物が出回る危険性が指摘されている。

 政治関係以外でも、スキャンダルの捏造などが可能となるため、セキュリティベンダーでは注意を呼び掛けている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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