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踊るエンジニア 〜システム開発現場の風景
第4回:新人とエンジニアのプライド
著者:
ビーブレイクシステムズ 鹿取 裕樹
2005/5/27
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はじめに
10年後の自分はどうなっているべきかと考えたことはないでしょうか。ThinkITをご覧になっている皆様はスキルアップの意識を持って情報収集されているかと思います。本を読んで、インターネットで情報収集をした。でも、自分のスキルに自信を持つことができない。このように感じている方もいらっしゃるでしょう。私もそうでした。
私の場合は経験不足が主な原因でした。Javaのシステム開発をはじめた頃は、知識を身につけるためにデザインパターンやRUP(Rational Unified Process)などの開発プロセスに関する本を読みあさっていました。
しかし本に書いてあることを実際のプロジェクトでどのように使えばよいのかが解りませんでした。また、本に書いてあることの必要性が解らず、なかなか理解できずにいました。
現在の私はプロジェクトマネージャーやアーキテクトなどの役割を担っています。悩んでいたときから現在に至るまでの転換点として、あるプロジェクトがありました。今回はそのプロジェクトについて紹介します。
プロジェクトの概要
今回紹介するプロジェクトで構築するシステムはBtoCシステムです。今回のシステムを構築するにあたって、表1の機能が求められました。
発注
クレジットカード決済
購入履歴照会
配達状況照会
在庫照会
表1:求められた機能
システム構図
システムの構成は図1のとおりで、オープンソース色が強い環境でした。なお、開発規模は25人月となりました。
図1:システム構図
スケジュール
スケジュールは全体で5ヶ月となり、筆者は最初から参画することになりました。
図2:スケジュール
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 鹿取 裕樹
オープン系ITコンサルタント。SAPジャパン社にて、ERP導入コンサルティングを行い、そのユーザ企業の現場でJava及びオープンソースの躍動を感じ、それらに興味を持つ。その後、会社を設立。オープンソース及びJavaを用いたシステム提案活動を行い現在に至る。専門分野はSAP R/3と連携するWEBシステムのコンサルティング。
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