オラクル、総額約33億ドルでハイペリオンを買収
EPMBI買収
2007/3/5 15:35
統合エンタープライズパフォーマンスマネジメントシステム提供への第一歩
ハイペリオンは3月1日(米国時間)、オラクルがハイペリオンを総額約33億ドルの現金による株式公開買い付けで買収することをオラクルと合意したと発表した。本買収手続きは2007年4月に完了する見込みだという。
ハイペリオンの最高経営責任者(CEO)であるゴッドフレー・サリバン氏は「ハイペリオンがオラクルのような戦略的パートナーと一体になって、業界初のエンドツーエンドの統合エンタープライズパフォーマンスマネジメント(EPM)システムの提供に向けて一歩を踏み出す、最適な時期といえるでしょう」と述べている。
オラクルの最高経営責任者(CEO)のラリー・エリソン氏は「ハイペリオンのEPMソフトウェアを、オラクルのビジネスインテリジェンス(BI)ツールや分析アプリケーションと組み合わせれば、プランニング/予算編成/連結処理/経営分析/コンプライアンスレポーティングなどに対応できるエンドツーエンドのパフォーマンスマネジメントシステムを実現できます」と語る。
オラクルの社長であるチャールズ・フィリップス氏は「当社はすでに、SAPの大手ERPユーザで採用されているPeopleSoft HR、Siebel CRM、G-Log、Demantra、i-flex、Oracle Retail、Oracle Fusion Middlewareを取得しています。これからはハイペリオンソフトウェアを通して、SAPの重要な顧客がSAPのERPデータをどう見て、分析しているかを知ることができるようになります」と述べている。
オラクルは2006年に企業買収を推進し、ミドルウェア製品の充実をはかり、統合型サービスの実現に向けて活発な動きをみせている。今回のハイペリオンの大型買収によって、さらにサービス領域を広げることになる。
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)