日本オラクルと日本IBM、Linux環境における16CPUまでの拡張性と柔軟性を実証
DatabaseGRIDサーバ
2007/2/8 17:00
「Oracle GRID Center」でSystem p上の「Oracle Database 10g」を検証
日本オラクルと日本アイ・ビー・エムは2月8日、2006年11月に開設した「Oracle GRID Center」において共同で検証した成果を発表した。
検証の結果、「Oracle Database 10g」とUNIX/Linuxサーバ「IBM System p」が、Linux環境において、大規模な企業の基幹業務のサーバに必要かつ十分な拡張性や柔軟性を提供できることが実証されたという。検証成果の概要は以下の通り。
- マルチプロセッサ(SMP:Symmetric Multi Processor)における拡張性
- CPU単体能力はほぼそのままで、16CPUまで処理能力の拡張ができることを確認。大規模な処理能力を必要とするデータベースサーバにおいても、単一のLinuxサーバで処理が可能。
- CPUリソースの追加における柔軟性
- IBM System p独自の仮想化機能により、CPU追加指示後、OSおよびOracle Databaseを停止することなく、追加されたCPUリソースを有効かつ柔軟に活用できることを確認。
CPUスケール検証結果(Oracle GRID Center)
出典:日本アイ・ビー・エム
なお本検証結果の詳細は、下記のURLを参照とのこと。また3月2日に開催する「IBM/Oracle Technology & Solution Day 2007」においてもその成果を公開するそうだ。
- http://www.ibm.com/systems/jp/p/solutions/oracle/database.shtml
両社は本検証成果を基に、次のステップとしてOracle GRIDとIBM仮想化技術をLinux上で組み合わせた検証を行っていき、最適な構成のシステム提供を目指していくとした。
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)