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日本コマーシャル・オープンソース・フォーラム2007、基調講演にはコマーシャルオープンソース界の旗手John Roberts氏

コマーシャルSugarCRMオープンソース

2007/2/22 18:40

ソフトウェア開発のビジネスモデルを変えるコマーシャルオープンソース

日本コマーシャル・オープンソース・フォーラム(COSF)は2月22日、幕張新都心ワールドビジネスガーデンにおいて「第一回日本コマーシャル・オープンソース・フォーラム2007」を開催した。

開催に先立ち、COSF発起人であるケアブレインズ代表取締役の松下 博宣氏が「プロプラエタリとオープンソースのそれぞれが抱える問題点を解消し、両方のメリットを活かすことができるのがコマーシャルオープンソースである」と語り、開会の挨拶とした。

ケアブレインズ代表取締役 松下 博宣氏

ケアブレインズ代表取締役 松下 博宣氏

基調講演では、コマーシャルオープンソース界を牽引する米国SugarCRM Chairman CEO & Co-Founder John Roberts氏がコマーシャルオープンソースがソフトウェア業界に与える影響と今後の動向について語った。

米国SugarCRM Chairman CEO & Co-Founder John Roberts氏

米国SugarCRM Chairman CEO & Co-Founder John Roberts氏

Roberts氏は「現在のソフトウェア開発は、営業とマーケティングに多額の投資がされているが、エンジニアにはあまり投資されていない」と述べ、その多額の投資がライセンスコストとしてユーザに跳ね返ってきているという。

その投資額を減らすことができるのが、コマーシャルオープンソースのモデルだという。過去3年間で同社のオープンソースのSugarCRMは300万件のダウンロードがあり、有償版については1,000社で利用されている。Roberts氏は市場もワールドワイドであると語り、ビジネスモデルとして確立していることをアピールする。

コマーシャルオープンソースのビジネスモデルでは、営業やマーケティングへの投資額が少ない分、製品の価格は安くなるが、開発モデルはオープンソースであり、投資も行っているので、製品の品質を高く保つことができるとのことだ。

Roberts氏は「今後のソフトウェア開発はこのようなコマーシャルオープンソースのビジネスモデルに移行していくだろう」と語り、講演を締めくくった。

問い合わせ先

日本コマーシャル・オープンソース・フォーラム2007

URL:http://www.cosf.jp

(ThinkIT編集局  曽我 一弘)