インテルとノベル、Linux上でWindowsの動作に成功
WindowsLinux仮想化
2007/2/16 17:00
Xen上でWindowsが動作
ノベルとインテルは2月12日、Linux上で修正を加えることなくWindowsを仮想的に動作させる技術を開発したと発表した。
これは、インテルベースのサーバで動作するSUSE Linux Enterprise Server 10における仮想化ソフトウェアXenのデバイスドライバになり、Windows Server 2003/2000 Server/XPを修正することなく動作させることが可能になる。
これにより、Windowsを含めた環境をサーバ上に統合することが可能になる。
本発表に関して、ノベルの上級副社長兼CTOであるジェフ・ジャッフェは「Windowsの稼働をサポートする初のディストリビューションベンダーとして、お客様の抱える問題を解決するための革新に対する当社の取り組みは、これまでにないほど強力なものとなっています」と語る。
また、インテルのソフトウェア&ソリューションズ・グループ担当副社長であるダグ・フィッシャーは「Linux上でWindowsを動作させ、またその逆にWindows上でLinuxを動作させることにより、ITマネージャーは企業におけるプラットフォームの標準化や更新に関する判断を、十分な確信を持って行うことができます」と語る。
今回開発されたドライバによって、混合環境においても統合化を促進することが可能になる。仮想化は今後も進んでいくだろう。
なお、ノベルは顧客を対象とした仮想化のパイロットプログラムを展開しており、現時点では、準仮想化されたデバイスドライバはこのパイロットプログラムの参加メンバーに対して提供されている。
- Xen Virtualization - Windows
- http://www.novell.com/virtualization
一般への提供開始は今年中を予定しているとのこと。
(ThinkIT編集局 安詮院 康広)