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2006 JavaOne Conferenceレポート
Eclipseの新ロードマップ
会場:サンフランシスコ Moscone Center
記者:ThinkIT編集局 2006/5/19
IBM、Eclipseへさらなる注力
2006 JavaOne Conference開催3日目は、これまでの2日間に比べてよりテクニカルな話題の講演が多かった。特にコミュニティに関する話題は連日賑わいをみせ、今回のイベントの戦略がエンジニアへ向けられていることがいえよう。
まずIBM Rationnal SoftwareのEric Gamma氏とJohn Wiegant氏が登壇し、「健全なプロジェクト」についてと題した基調講演が行われた。
IBM Rationnal SoftwareのEric Gamma氏とJohn Wiegant氏
両氏によれば健全なプロジェクトには「入門」「リズム」「開発終了」「持続」「次世代ツール」というキーワードが大切だという。
「Eclipseは5年間リリースし続けており、バージョン1.0から国際的に配布されている。最新バージョンの3.2は2006年6月にリリースする」と語る。
Eclipseのロードマップ
新バージョンのリリースは「正しい開発環境」「正しい手法」に関係している。しかしいまだにソフトウェア開発は人々の力に頼る部分が大きいと述べ、「プロジェクトに関わる人々の相互作用がプロセスとツールを超える」と強調した。
「リリースすること」「リリース時期の断定」「リリースについて情報開示」「リリースのフィードバック」は我々にとって最も価値のあることだという。
リリースに関する価値
また両氏は開発者同士のコミュニケーションも重要だが、健全なプロジェクトにおいては開発者とユーザが密接なやり取りをする必要があるといい、その関係を「Live Batas」と呼んだ。
Live Betas
最後にJazzについての説明があった。Jazzとはチーム、開発ツール、プロセスをまとめるプラットフォームだ。IBM RationalとIBM Reserch(IBMの研究機関)を繋げるプロジェクトである。それはサーバとクライアントの両方に拡張できるという。
Jazz
そして、両氏によるJazzのデモが行われた。
デモの様子
今回IBMの基調講演はEclipseを利用しているエンジニアを強く意識していることがうかがえた。
(ThinkIT編集局:石黒大介)