グーグル株式会社 APAC Operations Manager チャールズ フェリング氏
フランス生まれ。フランスの大学卒業後、アメリカやヨーロッパのIT企業で働く。オープンソースのシステム開発、ネットワーク構築をはじめ、様々な国際プロジェクトに従事する。2004年グーグルに入社。
足型つきキックボード
社内には、Googleの創業者であるセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏の足型がついたキックボードが置かれている。
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私のチームが担当しているのは、Googleの中で一番の要となっている部分です。サービスをユーザに提供するための部分をはじめ、それらのサービスをエンジニア達が開発するための環境、さらにバックエンドで働いている社員が利用する各種ツールなどを担当しています。
Googleが利用しているすべてのシステムは、アメリカやヨーロッパ、日本など世界中の各拠点との間をグローバルなネットワークでつなげています。そういう意味で、私のチームはGoogleのシステムを構築し、サービスを動作させる責任を負っているといえるでしょう。
例えばビデオ会議システムが、その1つとしてあげられます。その他にも電子メールやカレンダーなども提供していますし、ネットワークチームと連携することで全世界的にリンクさせ、日々の業務で利用されています。
これらはGoogleを利用している一般的なユーザには見えない部分ですが、世界中で数百人規模のエンジニアたちが技術を駆使して、Googleのサービスすべてを支えているのです。
日本、そして世界のGoogleをつなぐ社内インフラづくり、そして各種社内システムやツールの開発をオープンソースにて行います。当社はオープンソースコミュニティとの強い連携も持ち、常に最先端の技術開発に注力をしている環境です。
他の一般企業はもちろん様々なIT企業よりも、ある意味でGoogleのエンジニアは、よりハイエンドな環境を求める傾向が高いと思います。「あれが必要」「これも使いたい」「もっとスピードを速くしてほしい」などの様々なニーズがあります。
これらの多くは、Googleのサービスを開発しているエンジニアから寄せられるものです。一般ユーザに提供するサービスを作っているエンジニアというものは、もちろん技術的な興味が強く、さらに膨大な知識を持っている人たちです。
その人たちを満足させるには、私たちのようなGoogleをサポートするチームがより多くの知識と能力を持っている必要があります。社内で開発され、利用された技術は、サービス化されることもあります。
私たちのチームで求めている人物のスキルとしてまず重要なのは、技術はもちろんですが、仕事に対する姿勢がポイントとなります。我々の仕事は動き回るというよりは、PCの前に着席したまま作業をし続けるというハードなものなので、それを楽しむことができることこそが我々の仲間となり得る人物だと考えています。
またビジネスの面で非常に難しいのは、ペースを保ったまま常にチャレンジし続けていくことだと考えています。Googleという会社は、提供するサービスが増えるに従って拡大を続けています。さらに、市場も様々な国に展開していますし、これからもっと多くの国に進出するでしょう。
そこで働く人の数も増えており、非常に成長するスピードが速くなってきています。その意味ではペースを保つこと、そしてチャレンジし続けることは非常に難しい課題であるといえます。
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