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エンジニアの人材形成術〜理想的な人脈作り
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自らが情報発信源に

   前回では人材形成の重要性について説明しましたが、では実際にはどうしたら人脈が開拓できるのでしょうか。

   人脈形成というと、異業種交流会のようなことを思い浮かべると思いますが、それでは玉石混交すぎて、人脈形成にとってよい場とはいえません。むしろ、自分が情報発信源となることで、人脈を開拓することをお薦めします。

   つまり自分の情報提供力を徹底的に磨き、「情報の接続点」になれれば、他の情報も集まり、人間関係のネットワークも構築できるということです。結局は、情報を持っていて、それを提供してくれる人に人は集まるということです。

   そうすれば、会いたいと思う人と会うチャンスを作ることも可能でしょう。そのためには、新聞や書籍、Webサイトで、過去の歴史を学ぶことも必要になります。そうすれば人脈を広げたい人の目星をつけることも可能かと思います。


インターネットをうまく使いこなす

   もちろん、今はインターネットがありますので、これを使わないことはありません。非常に便利な世の中になったと思います。

   インターネットを使って人脈を広げるには、メールマガジン、blogなどがあります。現在その中でも人脈形成のツールとして特に注目されているのが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。SNSは、人と人とのつながりで、お互いが友人を紹介しあって、新たな友人関係を広げることのできるコミュニティです。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
SNSとは「社会的ネットワークをオンライン上で提供するもの」になります。最大手の「MIXI」は既にユーザ数300万人(2006年3月2日現在)を超え、大手ポータルサイトと同じくらいのアクセス数を誇るともいわれています。

   普段は見せてはいない姿や本音をさらけだすことで、信頼関係も増します。そのような背景もあってか、最近では自分のプロフィールや日記を公開している人が多くなってきています(中には、職務経歴書のようなものを作っている人もいるくらいです)。

より友人との関係を深くするためには、やはり自分を知ってもらうこと。

   色々な人のプロフィールを見てみると、今まで一度もであっていないのに、相手と親近感が持てたり、自分が興味のある会社に勤めている人がいたとしたら、色々と聞いてみたくもなります。

   社会人になると、多くの方と顔見知りになるには、大きな会社に入るか、異業種交流会などに参加するくらいしかないと思われるかも知れませんが、SNSでは自身の努力次第でいくらでも人脈を広げることが可能です。

   このような背景もあり、弊社でもSNSの運営をスタートすることとなりました。サービス名は「JYOTATSU」で、情報処理試験に特化したSNSです。エンジニアの方であれば、基本情報技術者(旧2種)を持っている方は多いですが、さらに上の試験に挑戦したり、後輩に教えたりする機会はあまりないように思えます。

   「JYOTATSU」では、合格後もスキルを磨き合えるコミュニティとして作られておりますので、ご興味のある方は是非ご登録頂ければと思います(図1)。

JYOTATSU
図1:JYOTATSU
(画像をクリックすると別ウィンドウを表示します)

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テクノブレーン株式会社 山岸 雅己氏
プロフィール
テクノブレーン株式会社  山岸 雅己氏
1978年生まれ。某外資系H/Wベンダーにて採用業務を経験。現在はエンジニア、コンサルタントを中心に、年間300名以上の方とお会いしている。求人案件紹介のみにとらわれないキャリアの視点からの情報提供を心がけており、今後のキャリアプランをお会いした方と一緒に考えていく。