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Linuxオープンソース白書2006
> OS別オープンソースソフトウェアの利用
実態調査で見るユーザー企業の利用動向
第5回:オープンソースソフトウェアの導入意向
著者:矢野経済研究所 入谷 光浩 2005/9/30
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OS別オープンソースソフトウェアの利用
各OS上でのオープンソースソフトウェアの利用状況は、当然ながらLinuxが圧倒的に多い。
図1:サーバーOS別オープンソースソフトウェア利用の有無
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
利用しているオープンソースソフトウェアの種類としては、3つのOSすべてにおいてApacheが最も多くなっている。Apacheはウェブサーバーのデファクトスタンダードとして定着していることが分かる。
図2:サーバーOS別利用しているオープンソースソフトウェアの種類
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
一方、データベースに着目してみると、LinuxはPostgreSQLが多いのに対し、WindowsではMySQLのほうが多いことが分かる。
もともとPostgreSQLはLinuxとSolarisでしか動かなかった。Windows上で動かすにはエミュレーターを使用するしかなく、パフォーマンスが低下するという問題があった。したがって、Windows上でオープンソースのデータベースを利用するにはMySQLしかなかったので、このような結果になっていると考えられる。現在はPostgreSQLもWindowsに対応しており、今後はユーザーがどちらを選択するかに注目していきたい。
また、商用UNIX上ではオープンソースデータベースの利用はわずかである。商用UNIXは商用データベースが非常に強い領域となっている。
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書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」
※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
「Linuxとオープンソースのビジネスの今」をすべて収録した「Linuxオープンソース白書2006」の
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INDEX
第5回:オープンソースソフトウェアの導入意向
OS別オープンソースソフトウェアの利用
オープンソースソフトウェアに期待しつつ技術者不足の悩みを抱く