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サイボウズ流〜コスト削減になるグループウェア活用術〜

第1回:企業システムの要となるグループウェア

著者:サイボウズ  村松 康孝   2006/12/26
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企業で必要とされているグループウェア

   現在の企業において業務効率を改善するためのIT化は当たり前となった。実際に「財務・会計管理システム」をはじめ、「人事管理・給与管理システム」や「販売管理・在庫管理システム」「生産管理システム」「営業支援システム(SFA)」「顧客管理システム(CRM)」など、多くのシステムが企業で必要とされている。その中でも特に必要とされるのがグループウェア製品である。

   グループウェアについてご存知の方も多いと思う。ここで簡単に説明すると大きく分けて以下のような情報共有機能が搭載されている製品のことである。
  • 各自の予定や進捗を管理する「スケジュール管理機能」
  • 会議室の空き状況確認や予約を実行する「施設管理機能」
  • 企業内の様々なファイルを管理する「ファイル管理機能」
  • 企業内の情報を効率よく伝達できる「掲示板機能機能」

表1:グループウェア製品に搭載されている代表的な機能

   グループウェアを使うことで、スケジュール調整などの中間業務の省力化が可能になることはもちろん、各個人に閉じられがちだった知識やノウハウを蓄積/シェアすることにもつながり、企業の知識レベルとコミュニケーションが向上するのである。


グループウェアのシェア

   おそらく読者の皆さんでグループウェア製品をすでに導入されている企業も多いかと思う。ノークリサーチの「中堅・中小企業のITアプリケーションの利用実態調査」によると、現在グループウェアは、63.9%と約6割強の企業で導入されており、他のシステムと比較して導入率が非常に高い(詳しくは連載「中堅・中小企業におけるグループウェアの利用実態」の第1回「グループウェアを使い切っていない中堅・中小企業」を参照)。

中堅・中小企業のITアプリケーションの利用実態調査
図1:中堅・中小企業のITアプリケーションの利用実態調査

   十数年ほど前にはIBMの「Lotus Notes」やマイクロソフトの「Microsoft Exchange」など非常に高額なクライアントサーバ型のグループウェア製品(注1)が多かった。しかしここ数年で「サイボウズ」をはじめとする手軽に導入できるWeb型グループウェア(注2)の普及が中小企業の中で進み、これが現在の導入率の高さにつながっているといえるだろう。

注1: 利用するユーザのPC1台1台にクライアントソフトウェアをインストールして使用する。個々のPCへのインストール作業や環境統一の手間がかかる反面、リッチな機能を搭載することができるなどのメリットがある。
注2: ネットワーク上のPCからサーバにアクセスして利用する。クライアントサーバ型と異なり、ユーザのPCにはWebブラウザだけがあれば利用可能となる。Webブラウザを利用するため操作に制限される部分もあるが、導入やバージョンアップの作業に手間がかからず、比較的安価で販売されている。

   実際、ノークリサーチの「2006年中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態調査報告」によると、グループウェア市場ではIBM社の「ロータス・ノーツ」が29.3%とシェアトップを記録し、2位がサイボウズ社の「サイボウズ Office/サイボウズ ガルーン」で24.6%、3位がマイクロソフト社の「Microsoft Exchange」で12.1%となっている。1997年に発売開始したサイボウズ社のWeb型グループウェア製品は、非常に早いスピードで導入が進んでいる(詳しくは連載「中堅・中小企業におけるグループウェアの利用実態」の第2回「SMBにおける「Lotus Notes vs サイボウズ」の攻防戦」を参照)。

グループウェアパッケージのシェア(2002〜2006年)
図2:グループウェアパッケージのシェア(2002〜2006年)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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サイボウズ株式会社 PRディレクター 村松 康孝
著者プロフィール
サイボウズ株式会社  PRディレクター   村松 康孝
米国デュルリー大学コミュニケーション学部卒。ITコンサルティング会社を経て、2003年にサイボウズ入社。入社後は、マーケティングコミュニケーション部でウェブマーケティングや広告、セミナー、広報など、プロモーション業務を幅広く担当し、現在はPRディレクターとして活躍。


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第1回:企業システムの要となるグループウェア
企業で必要とされているグループウェア
  なぜサイボウズのグループウェアがシェアを伸ばしているのか
  グループウェアは全員が使えないと導入する意味がない