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最終更新日 2007/7/31(火)11:59
TOPLinuxWorld Expo> ハードウェア(Hardware)
LinuxWorld Expo/Tokyo 2005
全ブース完全攻略
LinuxWorld Expo/Tokyo 2005

ハードウェア(Hardware)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)   2005/6/1

IBM 〜 Blue Geneなどの様々なPowerプロセッサのハードウェアを展示

IBM    IBMのブースでは、世界最速のスーパーコンピュータ「Blue Gene」を始めとして、多くのPowerプロセッサで稼動するハードウェアの展示が行われている。ビジネスパートナーのスペースも広く取られており、Linux上で稼動するさまざまなソリューションを見ることができる。

IBM    1024ノード、2048CPUまで搭載可能な世界最速のスーパーコンピュータ「Blue Gene」の展示。TOP500(http://www.top500.org/lists/2004/11/)の最新のレポートによると、Blue Geneは現在世界最速マシンとして紹介されている。国内では産総研がバイオインフォマティクス分野の研究開発用に利用している。なお、ハードウェア単体での販売は行っておらず、ソリューションサービスとしてのみ提供しているそうだ。

IBM    Linux on POWERファミリーに新しく登場したLinux専用サーバOpenPowerの展示。CPUにIBMの最新64ビット・プロセッサーPOWER5を4つまで搭載でき、最大メモリ容量は64GBまで対応している。1つのCPUにより、最大10の仮想サーバを構成することが出来る。Linux専用サーバということで、Linuxの業界標準に準拠するなど、Linuxへの最適化が進められている。ECサイトなどの負荷のかかるデータベースサーバ用途で、IAとに変わる選択肢として、導入が検討されることが多いそうだ。ECサイトのネットプライスですでに利用されている。

IBM    IBM POS用に最適化されたSuSE Linuxを搭載したLinux POS端末「SurePOS」の展示。SuSE Linux Enterprise Server 9上に、SLRSと呼ばれるSuSE Linux小売業ソリューションを搭載して、その上でJ2EEアプリケーションを動作させている。IBMは、全世界で約200万台のPOS端末導入実績があるという。


HP 〜 Superdome、Solaris to Linux Porting Kitを展示

HP    HPのブースはセミナースペースが大きく取られており、1日を通してさまざまなセッションが予定されている。展示の中では、一際目を引くのがSuperdomeのデモである。実際に電源が入っており、稼動している状態を見ることが出来る。ほかには、ブレードサーバや発表されたばかりのSolarisからLinuxへのポーティング支援ツールの展示もされていた。

   インテルItanium2プロセッサを最大128個まで搭載し、最大1TBのメモリをサポートする「HP Superdome」の展示。パーティショニング技術により、仮想サーバを切り出し、それぞれ独立したLinuxサーバやWindowsサーバ、HP-UXサーバとして動作することができる。Red Hat Enterprise Linux AS 4において、1パーティションあたり最大16-wayのCPUと最大128Gのメモリで稼動し、Linuxの新たなスケーラビリティを実現した。管理ソフトウェアも充実している。

HP    Solaris上で稼動しているアプリケーションをLinuxに移行するツール「Solaris to Linux Porting Kit」の紹介。C、C++で書かれたソースコードを分析し、自動ポーティングを行い、最終的に実行バイナリの生成まで行う。このツールを使用することにより、90%を自動で移植できるという。実際に120万行のコードをポーティングする事例で、通常のマイグレーションでは200日かかる試算だったものが、1/8の25日で完了している。またマイグレーション案件において、煩雑になりがちな見積りの精度をあげるツールとしても今後有効活用されそうだ。

   ブース内では、ブレードサーバの展示も行われていた。写真はBladeSystemで使われている「HP ProLiant BL35P」。AMD Opteronを搭載している。


日立 〜 組み込みLinuxソリューションを提供

日立    日立では「PROGNET」、「BOXERBLOG for Intrablog」、「BROADNETBOXER V.」、「組込みLinuxソリューション」などを展示していた。

   「PROGNET」はユビキタスサービスを実現するネットワークサービス基盤として、オンラインでのマルチメディア会議などを提供する。

   「BOXERBLOG for Intrablog」は社内での情報共有のために社員のブログを活用するためのシステムだ。ベースとなるのはApache、JBoss、PostgreSQLなどである。社内ブログポータルとして、他の社員のブログや管理系部署からのお知らせなどを掲示することができる。他、RSSクローラ&リーダとして「Sonar」という製品も提供している。

   「BRAODNETBOXER V.」はグループウェアの機能を提供している。特徴としては、部署をまたいだプロジェクトなどを「ワークグループ」としてまとめ、ワークグループ単位で電子掲示板やファイル管理などを行なうことができる。

日立    組み込みOSは、製造装置からPOS、PDA、携帯電話までとその規模や機能が広範になっている。これまでは独自のシステムを開発して利用していたため、開発コストも大きくなり、また機能の追加なども難しい状態である。日立としてのソリューションは、ライセンスフリーで開発コストも少なく、汎用性が高いOSとしてLinuxを組み込みOSとして提供する。

   出展されていた適用事例では、制御系をμITRON、I/O周りにLinuxを使うことにより、より柔軟になるシステムを紹介していた。リアルタイム処理に強いμITRONと汎用性の高いLinuxを組み合わせることにより、低コストで組み込み機器を構成することができるという。

日立    また、参考出展としてSDメモリカードから起動し、リモートクライアントとして利用できるシステムも展示されていた。SDメモリカードにLinuxがインストールされており、SDメモリカードから起動する。どんなパソコンからでも社内の自分のクライアントと同じ環境で作業することができるため、出張先などで有用である。


NEC 〜 企業向けから家庭用まで幅広い分野でのLinux

NEC    NECソフトでは、異なるディストリビューションにおけるクラスタの展示を行なっていた。データベースとしてPostgreSQLを使用しており、サーバのOSとしてSUSE Linux、Red Hat Enterprise Linux、MIRACLE LINUXの3つのディストリビューションを使用している。

   サーバはNECのExpress 5800を4台(DBサーバ3台、APサーバ1台)、ストレージに同社のiStrage S400を使用し、クライアントからのデータベース登録処理を自動実行させ、3つのDBサーバのひとつを落としたとしても、クライアントからの処理は問題なく続けられるというデモンストレーションを行なっていた。

NEC    通常、クラスタとして利用する場合はサーバ側のOSは同じディストリビューションを使用することが多い。CLUSTERPROでは、ディストリビューションが混在している環境でもクラスタを利用することができるのが特徴だ。話によれば、上記3つのディストリビューションだけでなく、TurboLinuxなどでも問題ないという。

   また、NECエレクトロニクスでは携帯電話でリッチなアプリケーションを実行するためのプラットフォームの展示を行っていた。特徴は、非対称マルチコアにより低電力で高負荷アプリケーションを実行できる点である。OSはMontaVista Linuxを採用している。

NEC    MP211というシステムでCPUを3つ搭載しており、音声認識による携帯電話のマニュアルや、テレビの視聴と同時に他のアプリケーションを並列で実行し、画面上に複数のアプリケーションを表示させるデモンストレーションを行なっていた。

   展示では200MHzのCPUを3つ使用し、実際に600MHz(200×3)のCPUを使うよりも消費電力が少なくて済む。また、CPUのパフォーマンスは電圧の2乗に比例するため、低電力というメリットだけでなくパワーとしてのメリットも大きいという。


富士通 〜 ネットワークブートによるLinuxクライアント

富士通    富士通のブースでは、富士通グループ各社によるさまざまな展示が行なわれていた。富士通長野システムエンジニアリングによる「メールセキュリティは保存から」、Interstage Shunsaku Data Managerでは「『見える化』を実現する情報活用とは」、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリでは「Webサイトの有効活用術」などが展示されていた。

   特に興味を惹かれたのはFMVシンクライアントによる「ネットワークブートによるLinuxクライアントご紹介」だ。個人情報保護法の施行などに伴い、企業における情報セキュリティは非常にホットな話題となっている。そのため、PC上にデータを持たない「シンクライアント」が注目されている。

   展示されていたのはハードディスクを内蔵していないFMVのデスクトップおよびノートパソコンである。起動すると、BIOSによってMACアドレスをサーバに通知し、IPアドレスを取得する。その後、使用できるOSの種類が表示され、メニューから選択することによってOSが起動する。

   今回選択できたOSとしては、BT Administration Server、Fedora Core 2、Debianであった。もちろん他のディストリビューションを導入することも可能である。OSを選択するとブートが始まり、X Window Systemが起動しPCを利用することができるようになる。起動は大体40〜50秒程度で行なえる。

富士通    サーバはRed Hat Enterprise Linux ES 3.0/4.0などで構築することが可能。その他のディストリビューションでも対応することは可能だという。

   また、Linux端末だけでなく、メタフレーム通信によってWindowsを使用することも可能である。OpenOffice.orgを使用することも可能で、Windows環境、Linux環境をシームレスに利用することができる。


ワイアレスアンドビジュアルコミュニケーションズ 〜 デジタルメディアアダプターを展示

ワイアレスアンドビジュアルコミュニケーションズ    ワイアレスアンドビジュアルコミュニケーションズのブースでは、SH-4を搭載したワイアレスデジタルメディアアダプターにSH-Linuxを搭載したデモンストレーションなどを行なっていた。


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