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実践プロジェクト管理
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第1回:プロジェクトマネージャとプロジェクトリーダの役割とは

著者:システムインテグレータ  安治 理之   2007/8/1
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PM、PLがかかわるポイントは

   業務規模によっては兼ねる場合もありえると思いますが、一般的にPMは1〜3について、それ以外についてはPLが主にかかわります。つまり、金額や人員手配に関してはPMがかかわる比重が大きいということです。

   この一通りの流れの中で、それぞれのフェーズごとに有用な管理手法や管理ツールを使用して業務を行っていくわけです。

   筆者がプロジェクト管理を行うにあたり、心掛けていることがあります。それは「お客様の課題をヒアリングして解決し、満足していただくこと」そして「開発メンバーに過剰な負担を掛けず、成長の機会を与えること」、そして最後に「お客様と自社と自分とメンバーのすべてに利益が与えられる」という心構えで業務に望むことです。

   こうして書くと「なんだ、そんなことはあたりまえじゃないか」と思うのではないでしょうか。

   最初に述べましたが、システム開発プロジェクトを管理するのは大変です。外部から見てどんなに綺麗に終わったようにみえるプロジェクトでも、それは為すべき時に、為すべきことを、お客様や開発メンバー、上司とコミットしてきたPM、PLの汗なくしては終了しません。

   しかし、PMやPLといえども人間ですから、疲弊してくるとプロジェクトを何のために遂行するのかという本質的な問いを見失いがちになります。また様々な方法論がある中で実際のプロジェクト内容を確認し、今回はどのプロジェクト管理手法を適用するかを決定するなど、様々な選択をしていかねばならない場面も多々あります。

   プロジェクト管理に対する自分なりの明確な意思を持つことも重要であることも、心の片隅にでも置いておくと、プロジェクト管理に対する取り組み方も自ずと違ってくるものだと思います。

次回は

   次回以降は、プロジェクトの各フェーズを効率的に管理していくのに有用な「プロジェクト管理手法」や「プロジェクト管理ツール」について紹介していきます。次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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株式会社システムインテグレータ 安治 理之
著者プロフィール
株式会社システムインテグレータ  安治 理之
物流、顧客管理、生産管理、販売予測、etc対応などの個別システム案件開発から、EC(電子商取引)、LMS(学習管理)、ERPなどのパッケージカスタマイズ開発まで、お客様ごとに異なる案件に対応し続けて幾年月。よりよいオーバーホール手法を求めつつ、現在もフルスクラッチ型案件開発を中心に、稼働を続けるシステムエンジニア。


INDEX
第1回:プロジェクトマネージャとプロジェクトリーダの役割とは
  なぜプロジェクト管理技術は必要なのか
  経験と手法、ツールで業務効率化を目指す
PM、PLがかかわるポイントは