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Ruby on Rails入門
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第6回:プラグインでさらに生産性アップ
著者:DTS  五座 淳一   2006/6/28
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アプリケーション「アドレス帳」に写真を追加する

   今回はプラグインの機能を体験してもらうために、画像ファイルのアップロード/表示/リサイズなどをサポートするFile columnプラグインを使って、アプリケーション「アドレス帳」に写真を追加しましょう。このプラグインを使えば、たった数行のコードで(もうRails開発では聞き飽きたフレーズですね)、これらの機能を組み込むことができます。
File Columnプラグインを使って写真を表示した画面
図1:File Columnプラグインを使って写真を表示した画面


File columnプラグインをインストールする

   File columnプラグインでは画像の加工を行うために、RMagickというライブラリを使っています。まずFile columnプラグインのインストールの前に、下記のURLからWindows用RMagickライブラリ「rmagick-win32」をダウンロードして、適当なフォルダに展開してください。

RubyForge: RMagick: Project Info
http://rubyforge.org/projects/rmagick

   ファイルを展開したら、コマンドプロンプトを開いてリスト1のコマンドを実行し、RMagickライブラリをインストールします。またgemに指定するファイル名はダウンロードしたバージョンにあわせて指定してください。

リスト1:RMagickライブラリのインストール
> gem install RMagick-win32-1.9.2-mswin32.gem
> ruby postinstall.rb

   それではFile columnプラグインをインストールしましょう。

   RadRailsでは、簡単にRailsプラグインを導入するためのRailsプラグインビューが用意されています(注1)。

※注1: Railsプラグインビューは、バージョン0.6.3にて導入された機能です。

   まずはメニューから「Window → Show View → Other…」を選択し、Railsカテゴリの「Rails Plugins」を選択してください。すると図2のRailsプラグインビューが表示されます。

Railsプラグインビュー
図2:Railsプラグインビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図2の左にあるプラグイン一覧からプラグインを選択すると、簡単な解説が右側に表示されます。まずは一覧からFile columnプラグインを選択し、次にConfigurationの「Install」を選択します。この状態から「Go」ボタンを押すと、開発中のプロジェクトにプラグインがインストールされます。

   またコマンドプロンプトからインストールする場合は、リスト2のコマンドを実行してください。

リスト2:File columnプラグインのインストール
> ruby script/plugin install http://opensvn.csie.org/rails_file_column/plugins/file_column/trunk

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株式会社DTS  五座 淳一氏
著者プロフィール
株式会社DTS  五座 淳一
技術部所属。入社以来、交換機や携帯電話、Webシステムなど様々な開発を担当する。Ruby on Rails上に構築したオープンソースのCMS「Rubricks」(http://rubricks.org/)のコミッタ。


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