FlashでXMLを活用するメリットとは?

2008年6月4日(水)
高橋 義博

更新性が望まれるWebコンテンツ

 本記事冒頭でも述べましたが、FlashコンテンツでXMLファイルを利用する目的は、Flashコンテンツの更新性を向上するためです。現在、Webサイトの更新作業は、Web制作会社に依頼するよりも、安価や対応が早い自社での更新が増えてきています。そのため、できるだけ更新性の高い仕組みが望まれているため、企業サイトでもMovableTypeのようなCMSを利用したWebサイト構築が増えてきています。

 さて、Flashコンテンツが掲載されているWebサイトは、どのようなファイルで構成されているか、また、そのファイルを直接編集するために必要なソフトウェアを確認したいと思います。ここで紹介するファイル構成は、小規模なWebサイトを例にイメージしています。

 図2のように、Webサイトを構成しているファイルを直接編集しようとすると、SWFファイル自体を編集することができないため、FlashファイルというFlash編集用ファイル(拡張子:fla)をAdobe Flashで編集する必要があります。

FlashコンテンツでXMLを利用するメリット

 このFlashファイルですが、一般的にはWeb制作会社から企業へ納品されないファイルであるため、納品後修正が発生するたびに、Web制作会社へ依頼をしなくてはなりません。また、Flashファイルが納品されていて、自社内で修正する場合でも、Flashはプログラミングの知識が必要なソフトウェアですので、専門家でないと修正できません。

 このように、Flashコンテンツは修正する際に、多くの工数や費用が発生するため、更新性の高いFlashコンテンツが望まれてきました。

 そこで、考えられたのがXMLファイルによる更新です。先ほど、XMLの特長を説明してきましたが、XMLを利用する一番のメリットは、Windows付属「メモ帳」などのテキストエディタで簡単にデータを編集できる点です。

 データ構造も、「要素」で「内容」を囲むだけで分かりやすいので、簡単に誰でも編集することができます。XMLファイルを更新するだけで、Flashコンテンツの内容が更新できると、Webサイトの更新作業が格段に楽になります。

 では、次のページで、実際にXMLデータをFlashで読み込んでみたいと思います。

制御機器メーカーでソフト開発やWebマスターの業務を経て、2007年からフリーランスとして、Webサイト制作、Flashコンテンツ制作を行っている。また、WebスクールでWebデザイン、Flash制作の講師などを担当し、経験を生かして幅広い指導を行っている。

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています