開封率の高いデコメールでメルマガ配信!
デコメールで使用できるHTMLタグと属性
デコメールで使用できるHTMLタグは図2-1の通りです。ご覧のように使用できるHTMLタグにはかなりの制限があることが分かります。これらのHTMLタグだけでデコメールを作成するのですから、それほど難しいものでもありません。
文字については、タグを使用します。color属性で文字色を変更でき、文字サイズはsize属性を用います。
背景においては、画像は使用できず、タグにbgcolor属性で色のみを指定します。<marquee>タグは携帯サイトでも多用しますが、一部の動作のみの指定しかできず、背景色を指定することなどはできません。
また、大きな特徴として<br>タグがデコメールには使用できません。代用として<div>タグを用いることになるので、1行ごとに<div>タグで囲みながら作成していくのが通常の流れとなります。<a>タグとコメントはネット経由で送る場合のみ使用可能です。
なお、これらのHTMLタグももちろんメールの容量に含まれますので、10KB以内でデコメを作成する場合は注意してください。
汎用的なデコメールの作り方
では、図2-2のデコメールのサンプルをご覧ください。サンプルソースは、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。今回のデコメールはオンライン書店が利用者に送るデコメールを想定しました。この場合、デザインは特に派手やかにする必要がなく、端的かつ視覚的にメッセージを伝えましょう。
デザインのポイントとして、携帯サイトでも同じですが、デコメールは携帯端末のメール画面を想定して横240ピクセルを基準に作成します。右サイドにスクロールバーが表示される端末では、若干画像が横方向に自動縮小されてしまうので、画像内にあまり文字を使用するのは避けましょう。
画像を使用する場合は画像の内容に合わせてフォーマットを選択し、10KB以内に収めるため、トリミング、減色などを行って容量を減らします。一度に使用する画像数にもよりますが、上記例のように大きな画像を1つ使用する場合の目安は約5KBです。あらかじめ端末に用意されている絵文字以外を画像として使用できるのもデコメールの良さです。縦横15~20px程度のドットアイコンを作成しておけば絵文字のような効果を期待できます。
文字数については、機種にもよりますが最低で3段階程度切り替えることができる端末が多くを占めていますので、文字サイズは大/中/小で表示できると考えておくと良いでしょう。1行に収まる文字数はフォント小の場合、13文字程度が目安となります。
メールの最後には配信停止のリンクも必ず掲載しておきます。ユーザーへの配慮となる上、リンク先に配信停止理由をユーザーに記入できるフォームを用意しておけば、メルマガの送り方、デザインの仕方の改善に役立つでしょう。