Gaucheをはじめてみませんか?
Gaucheのインストール「Linux」「Mac OS X」
まずは、LinuxやMac OS XのようなUNIX系のOSの場合について解説します。はじめに、Gaucheダウンロードページ(http://practical-scheme.net/gauche/download-j.html)から最新版(2008年5月現在)のソースプログラムのアーカイブ「Gauche-0.8.13.tgz」を入手します。
次に、アーカイブを任意のディレクトリに展開してください。インストールは、以下のコマンドでできます。
./configure
make
sudo make install
また、Debian(Linux)はapt、MacはMacPortからもインストール可能です。
ターミナル上で「gosh」と入力して「Enter」をキー入力するとGaucheが起動し、「gosh>」というプロンプトが表示されればインストールは成功です。また「(exit)」と入力すると終了します。
Winodows環境のインストール
GaucheはUNIX系OSを前提に開発されているので、Windows環境で使うには多少の手間がかかります。現時点では次の3つの方法があります。
1. Gaucheダウンロードページにあるコンパイル済Windows用バイナリ(実験中)をインストールする方法。
2. UNIXライク環境Cygwin上でLinuxと同様の手順でインストールする方法。
3. VMWareやcoLinuxを使いWibdows上でLinuxなどを動かし、Linuxと同様の手順でインストールする方法。
Schemeの勉強をするだけなら1の方法が手軽で良いでしょう。本連載ではWebプログラミングの一環としてデータベースを使いますので、2のCygwinの方法で話を進めていきます。
Cygwinは「Cygwin Information and Installation(http://www.cygwin.com/)」から入手できます。
ただし、SelectPackages画面でDevelカテゴリーにある「gcc-core: C compiler」「make: The GNU version of 'make' utility」の2つを、Skipからインストール(バージョン番号が表示された)状態にしてください。
では、Cygwinを使ったインストールの手順について解説していきましょう。PCのスペックによっては、configureやmakeにかなりの時間がかかる場合がありますので、注意してください。
1. ソースプログラムのアーカイブをGaucheダウンロードページ(http://practical-scheme.net/gauche/download-j.html)から入手してください。
2. コントロールパネルから、Cygwinデイレクトリ下のbinデイレクトリー(例:C:\cygwin\bin)を環境変数PATHに追加します。
3. アーカイブを適当なデイレクトリに展開してください。
4. Cygwin Bash Shellを起動する。以降の作業はCygwin Bash Shell上で行います。
5. 3で展開したディレクトリに移動してください。
6. ./configure
7. make
8. make install
無事にインストールが終わると、Cygwinデイレクトリ下に「usr\local\bin\gosh.exe」ができます。
Cygwin Bash Shell上でgoshで入力し、Enterをキー入力すると、Gaucheが起動され「gosh>」というプロンプトが表示されればインストールは成功です。また、(exit)と入力すると終了します。インストールが上手く行かない場合は、まず手順や設定などを見直してみてください。