ファイルサーバ乱立を統合ストレージで解決!

2008年11月25日(火)
シンクイット編集部

統合ストレージを利用するメリットとは?

 WindowsファイルサーバはあくまでWindowsのファイル共有機能を利用したもので、共有データの管理や保守という点では統合ストレージに及ばない。Celerra NX4は200万円台から導入可能な製品で、初期投資の面での負担もこれまでの専用NASよりも低く抑えられている。

 しかも統合ストレージとして求められる、NAS専用のOSの搭載をはじめ、最大32TBまで拡張可能なストレージ容量や万が一の障害時には、フェイルオーバーしパフォーマンスの劣化なく運用を継続できるなど、統合ストレージを利用する上で必要な機能を搭載している(図3)。しかも導入するだけで、統合ストレージとしての高いパフォーマンスを得ることができる。

 例えばWindowsファイルサーバの場合、しかるべき管理者が設定を行わなければファイル管理のためにCPUやストレージといったリソースを活用することができない。もちろん複数台のWindowsファイルサーバが並列して動いている場合には、そのロスは非常に大きなものになるだろう。

 データのバックアップについても同様で、Celerra NX4では世代間のバックアップを同じストレージシステム内で取得する「スナップショット」のほか、別のCelerra NX4にレプリケーションを取ることができる。もちろんWAN経由でのレプリケーションも可能であり、本社/支店にCelerra NX4を配置しておき、災害対策に役立てることも可能だ。

 さらにCelerra NX4がファイバーチャネル/Serial Attached SCSI(SAS)/SATAといった複数の規格のハードディスクに対応している点が統合ストレージの最大の特徴となっている。実際のデータ保存は高速なファイバーチャネルやSASで行い、スナップショットやレプリケーションは安価なSATAに行うといった構成もとることができる。

Celerra NX4が備える強力な機能

 また「仮想プロビジョニング」という機能もある。これはあらかじめCelerra NX4で利用したいストレージ容量を仮想的に設定するもので、実際のストレージはデータ量の増加に応じて後で追加できる。この機能を利用することで、現在のデータ量に応じた最小構成から導入し、実利用率に合わせて柔軟な拡張を行うことが可能となる。

 このCelera NX4は設置から15分程度ですぐに利用を開始できる。これはWindowsファイルサーバの立ち上げよりも飛躍的に短い時間と言えるだろう。

 このほかにも、iSCSI接続ストレージとしての利用を両立できる、ハードウエアが標準で冗長構成を取っており障害時のパフォーマンスの劣化がない、といった特徴も備えている。すでにワールドワイドにおける専用NASのNo.1のシェア※となっていることからも、有用性は明らかだろう。
※Source : IDC COCMPETITIVE ANALYSIS, “Worldwide Disk Storage Systems 2007 Vendor Shares : Year in Review”, October 2008

 保管しておく必要のあるデータ容量が増加し続けている現在、それらWindowsファイルサーバで管理するには限界が来ている。Celerra NX4をはじめとした統合ストレージを導入し、乱立しているWindowsファイルサーバを統合することで、IT部門が社内のデータを統合管理でき、業務の効率化やコスト軽減が実現する。

著者
シンクイット編集部

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