Flash Liteの基本を学ぼう!
Flash Lite 1.1制作時の注意点
Flash Lite 1.1で制作を行う場合、最も気をつけたいのが各キャリアと各機種の仕様です。
HTMLでの携帯サイト構築と同じように、Flash Liteにおいても、各キャリア、各機種によって仕様が異なってきます。また、Flash Liteのバージョンごとにそれぞれできることなどが仕様で決められているのですが、それらがすべて携帯電話でもサポートされているわけではないのです。
Flash Liteの仕様については、各キャリアのサイトや、Adobeサイトなどで情報が公開されています。下記に関連するWebサイトをまとめましたので参考にしていただければと思います。
各キャリアのFlashコンテンツの概要は下記になります。
・NTT docomo(http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/flash/)
・au(http://www.au.kddi.com/ezfactory/mm/flash01.html)
・SoftBank(http://creation.mb.softbank.jp/flash/flash_doc.html)(「メディア編」のPDFを参照)
・Adobe(http://www.adobe.com/jp/devnet/devices/development_kits.html)(関連資料)
また、機種別対応一覧は下記となります。
・NTT docomo(http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/spec/flash/)
・au(http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/new_win/ezkishu.html)
・SoftBank(画面領域情報(http://creation.mb.softbank.jp/terminal/?lup=y&cat=display)・対応サービス(http://creation.mb.softbank.jp/terminal/?lup=y&cat=service))
上記の情報を見ても最初はよく分からないと思う方も少なくはないと思います。そこで、各キャリアへの対応を想定した場合の構成を図2にまとめてみました。これらの制限内に収めれば大部分の機種で閲覧可能になると思います。
最初は上記の構成を参考にしてある程度の知識とスキルを身につけ、慣れてきたらコンテンツの内容や規模、対応機種などを考慮して、目的に合わせた構成を考えていくと良いと思います。
また、実際に制作してパブリッシュしたFlash Liteのswfファイルには2通りの再生方法があります。実は、Flash Liteでは再生方法によってコンテンツの作成方法が変わってきます。まずは最初に再生方法について解説していきます。
インライン再生とインタラクティブ再生
図2を見て分かるように、Flash Liteの再生方法は「インライン再生」と「インタラクティブ再生」の2つがあります。
インライン再生は、PCサイトと同様にHTMLページにswfファイルを表示させる方法です。ただし、インライン再生時は、キーイベントを使用することができません。主にアニメーションなどの表現に用います。
また、HTMLページにswfファイルを表示させられる数は、基本的には1つとしておくのが無難です。swfファイルを2つ表示できる機種も存在しますが、対応機種もそれほど多いわけではないのが理由となります。
インタラクティブ再生は、キーイベントを受け取ることができるため、インタラクティブなコンテンツや、ゲームなどを作成することが可能となります。Flash Liteでコンテンツを作成する場合の醍醐味(だいごみ)は、このインタラクティブ再生の場合になってくると思います。
キーイベントに関しては、下記が利用可能となります。
・方向キー(上/下)
・決定キー
・ダイヤルキー(0~9/#/*)
方向キー(左/右)は、ブラウザの「戻る」「進む」にあらかじめ割り与えられているため、使用することができません。例外として、SoftBankに関しては方向キー(上/下/左/右)がすべて使用可能となっていますが、各キャリアを考慮した場合は、左右キーの使用は避けると良いでしょう。
次のページで、簡単なアニメーションのサンプルを利用して、実際にFlash Liteコンテンツの作成方法を解説していきます。